前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件で、被告が出国に使ったとみられるプライベートジェット機に持ち込まれた荷物が、関西空港でエックス線検査を受けていないことが5日、関係者への取材で分かった。
プライベートジェットの保安検査の要否は運航会社や機長の判断に委ねられており、関空関係者は「利用者の多くは搭乗実績が豊富なため保安チェックは甘くなる」と指摘。荷物のエックス線検査はしないケースが大半だといい、手薄な検査態勢の隙を狙った可能性がある。
海外メディアの報道では、ゴーン被告は昨年12月29日夜、関西空港から出国したとみられる。ジェット機の荷物はスーツケースと高さ1メートルを超える大型ケースが数点ずつ。被告が大型ケースに身を隠して機内に入ったとの臆測が出ている。