人生100年時代。定年退職後も元気に、そして生き生きと過ごしたいと願う人は多いのではないでしょうか。この記事では、精神科医の和田秀樹先生の著書『定年後の超・働き方改革 「楽しい仕事」が長寿に導く!』を参考に、定年後も若々しくいるための秘訣、特に「仕事」の重要性について掘り下げていきます。
定年後、何もしないことが老化を加速させる?
alt定年退職後、急に何もせずに家にこもりがちになると、心身に様々な悪影響が出ることがあります。特に男性の場合、「何をしたらいいのか分からない」と無気力になり、認知機能や運動機能の低下につながることも。和田先生は、目標のない無気力な生活が老化を加速させると警鐘を鳴らしています。
脳の老化を防ぐ「三大伏兵」とは?
加齢に伴う変化は避けられませんが、特に注意すべきは「前頭葉の萎縮」「ホルモンバランスの変化」「セロトニンの減少」の三大伏兵です。前頭葉の萎縮は意欲や創造性の低下に繋がり、ホルモンバランスの変化は体力や感情の不安定さを招きます。また、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの減少は、うつ病のリスクを高める要因となります。
前頭葉の萎縮対策:新しい刺激で脳を活性化!
前頭葉の萎縮を遅らせるには、新しいスキルを学ぶ、知的な活動に取り組む、社会的な繋がりを維持するなど、脳に刺激を与えることが大切です。料理教室に通ったり、ボランティア活動に参加したり、地域のサークル活動に参加するのも良いでしょう。
ホルモンバランスの乱れ対策:専門医への相談も視野に
男性ホルモンの減少による体力や意欲の低下を感じたら、泌尿器科でホルモン補充療法を受けるという選択肢もあります。専門医に相談し、適切な治療を受けることで、活力を取り戻せる可能性があります。
セロトニンの減少対策:生活習慣の見直しを
セロトニンを増やすには、適度な運動、リラクゼーション、良質な睡眠が不可欠です。規則正しい生活を心がけ、心身ともに健康な状態を保ちましょう。気分の落ち込みが続く場合は、心療内科への相談も検討しましょう。
老化防止に効果的なのは「仕事」?
alt
和田先生は、老化防止に最も有効な手段として「仕事」を推奨しています。仕事は、新しいスキルを習得する機会、社会との繋がりを維持する場、そして生活にハリを与える要素となるからです。「老害」という言葉が頭をよぎり、躊躇する人もいるかもしれませんが、大切なのは「自分に何ができるか」を考えること。得意分野を生かした仕事や、新たな分野に挑戦する仕事など、自分に合った働き方を見つけることが重要です。
定年後も輝き続けるために
定年退職は、人生の終わりではなく、新たなスタート地点です。第二の人生をどう生きるか、早いうちから準備を始め、自分らしい生き方を見つけましょう。定年後も社会と繋がり、やりがいのある仕事に就くことで、心身ともに健康で、豊かな人生を送ることができるでしょう。