元SMAPの中居正広氏にまつわる性的トラブル問題で、第三者委員会の調査報告書が公表されました。報告書では、中居氏による元フジテレビアナウンサーAさんへの「性暴力」が認定された一方、中居氏側の守秘義務解除拒否が波紋を広げています。本記事では、この問題の背景、弁護士の対応、そして今後の展望について詳しく解説します。
中居正広氏の性的トラブル問題とは?
2023年6月2日に発生したとされる中居正広氏と元フジテレビアナウンサーAさんのトラブル。第三者委員会による400ページに及ぶ調査報告書では、この事件だけでなく、前後の出来事についても詳細に検証されています。事件以前には、中居氏と親交のあった元フジテレビ編成幹部B氏の手配で、中居氏や人気タレントU氏も参加するスイートルームでの飲み会が開かれていたことも明らかになりました。
中居正広氏の代理人を務める犬塚浩弁護士
また、被害者Aさんが弁護士を立てた後、中居氏の依頼でB氏がフジテレビの番組出演者である弁護士K氏(犬塚浩弁護士)を紹介したことも判明。B氏はその後、会社と中居氏の間で板挟みになりながら、事態の収拾に奔走した様子が伺えます。
犬塚弁護士の対応と批判の焦点
報告書では「K」とされている犬塚弁護士は、フジテレビの『ワイドナショー』にレギュラー出演していましたが、3月30日の最終回には出演していませんでした。中居氏のトラブルが週刊誌で報じられて以降、出演がなかったことから、フジテレビ側が降板させたとの見方が強まっています。犬塚弁護士は『ワイドナショー』以外にも、長年フジテレビの番組に出演してきた、いわば“御用達”の存在でした。中居氏との共演経験もあり、B氏にとって頼れる唯一の弁護士だったと言われています。
しかし、犬塚弁護士が中居氏の代理人となったことで、Aさんはフジテレビ、共演者、そして中居氏が一体となって自身に敵対しているように感じ、強い不快感を抱いたと報告書は伝えています。
守秘義務解除拒否の真相
Aさんが被害内容について全面的な守秘義務解除に応じ、調査に協力した一方、中居氏と犬塚弁護士は解除を拒否。この姿勢は世論から大きな批判を浴びています。守秘義務解除拒否の理由について、犬塚弁護士に直接取材を試みましたが、明確な回答を得ることはできませんでした。
犬塚浩弁護士
弁護士としての守秘義務と、真実解明を求める世論との間で、犬塚弁護士の対応は大きな疑問を投げかけています。
利益相反の可能性と今後の展望
犬塚弁護士の受任には、「利益相反」の可能性が指摘されています。長年フジテレビから法律相談の委託料を受け取っていた犬塚弁護士が、元フジテレビ社員であるAさんと対立する中居氏の依頼を受けることは、フジテレビと利害が対立する「利益相反」にあたる可能性があるというのです。報告書でもこの点が問題視されており、犬塚弁護士は第三者委員会のヒアリングに対し、B氏から「フジテレビとしてお願いします」と言われたため、利益相反に関して必要な手続きをとったと主張。しかし、B氏はそうした発言はしていないと回答しているとのことです。
中居氏の芸能界引退から2カ月以上が経過しましたが、この問題の余波は未だ収束していません。今後の展開が注目されます。