キーウの夜明け前に響き渡った爆発音、再びロシア軍によるミサイル攻撃の恐怖がウクライナの首都を襲いました。今回は、市民の怒りと国際社会の非難がこれまで以上に高まっています。この記事では、最新の攻撃の詳細と、ウクライナ、そして世界の反応について詳しく見ていきます。
キーウを襲った未明の攻撃:1人死亡、複数負傷
6日未明、キーウは再びロシア軍のミサイル攻撃を受けました。クリチコ市長によると、この攻撃で1人が死亡、3人が負傷しました。ウクライナ軍は防空システムで迎撃を試みましたが、中心部で複数回の爆発音が響き渡り、市民を恐怖に陥れました。
キーウのミサイル攻撃現場
ウクライナ全土に空襲警報:ポーランドも警戒態勢
今回の攻撃を受け、ウクライナ全土に空襲警報が発令されました。隣国ポーランドも警戒態勢を強化し、ポーランド軍によると軍用機が緊急発進したとのことです。近隣諸国への影響も懸念される状況となっています。
住宅街だけでなく放送局も標的に:高まる市民の怒り
キーウの複数の地区で火災が発生し、地元放送局が入居するビルも破壊されました。攻撃を受けた放送局の男性社員は「ロシアは狂っている」と怒りを露わにしました。民間施設への攻撃は、市民生活への直接的な脅威となり、怒りと不安を増大させています。
国際社会の非難:シビハ外相「停戦案への反応は更なる攻撃」
ウクライナのシビハ外相は、X(旧Twitter)で「米国の停戦案に対するロシアの唯一の反応はさらなるミサイル、無人機、爆弾を発射することだけだ」とロシアを強く批判しました。国際社会からもロシアへの非難の声が高まっています。
ロシア国防省はウクライナ側の攻撃を主張:泥沼化する紛争
一方、ロシア国防省は6日、過去24時間にロシアのエネルギー施設が7回攻撃されたと主張し、「ウクライナ軍は1日たりとも攻撃をやめていない」と述べました。双方の主張が対立し、紛争の解決は依然として見通しが立っていません。
幼い命が犠牲になったクリブイリフ攻撃:世界からの非難
今回のキーウへの攻撃に先立ち、4日にはウクライナ南部クリブイリフの住宅街がミサイルや無人機で攻撃され、子ども9人を含む計19人が死亡しました。幼い命が犠牲になったこの攻撃に対し、欧州をはじめ各国からロシアへの批判が相次ぎました。国際的な人道支援団体からも、民間人への攻撃に対する懸念が表明されています。
終わりの見えない戦争:平和への道筋はどこに
度重なる攻撃、そして犠牲者の増加。ウクライナ紛争は出口の見えない状況が続いています。一日も早い平和の実現が望まれますが、その道筋はまだ見えていません。