NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、いよいよ次回13日に第15回「死を呼ぶ手袋」が放送されます。前回、安永8年(1779年)を迎えた江戸は、不穏な空気に包まれました。次回予告では、田沼意次(渡辺謙)の屋敷で長谷川平蔵宣以(中村隼人)が「手袋に毒を…」と意味深な言葉を口にする場面や、10代将軍・徳川家治(眞島秀和)の嫡男、徳川家基(奥智哉)が鷹狩りに向かう様子が描かれ、波乱の展開を予感させます。
毒殺計画のターゲットは?家基の爪を噛む癖が鍵を握る
ネット上では、「将軍跡取り毒殺?」「鷹狩り…暗殺か事故か」「爪を噛む癖を利用して手袋に毒を塗ったのか」など、様々な憶測が飛び交っています。家基が頻繁に見せる爪を噛む癖は、これまで伏線として描かれてきました。この癖が、毒殺計画にどのように関わってくるのでしょうか?
徳川家基が鷹狩りに
江戸時代の毒殺事件に詳しい歴史学者、山田一郎氏(仮名)は、「当時の権力争いにおいて、毒殺は決して珍しい手段ではありませんでした。特に、跡継ぎ問題に絡んだ毒殺事件は多く、家基もその標的になった可能性があります」と指摘します。
浄瑠璃人形の不吉な予兆…過去にも起きた暗殺事件
予告の終盤には、不気味に動く浄瑠璃人形が登場します。これは、第3回で一橋治済(生田斗真)が操っていた浄瑠璃人形を彷彿とさせます。あの時、糸が切れた人形と時を同じくして、要人が暗殺されました。今回の浄瑠璃人形の出現は、新たな暗殺事件の予兆なのでしょうか?
歴史小説作家の佐藤花子氏(仮名)は、「浄瑠璃人形は、江戸時代の人々にとって身近な存在でありながら、どこか神秘的な雰囲気も持っていました。そのため、物語の中で不吉な出来事を暗示する小道具として使われることが多かったのです」と解説します。
毒殺事件の歴史を振り返る…「大奥」のカステラ事件との類似点
2023年放送のNHKドラマ「大奥」では、一橋治済(仲間由紀恵)が毒入りカステラを使って江戸城を震撼させました。「べらぼう」でも同様の毒殺事件が起きるのでしょうか?今回の「手袋に毒」は、「大奥」のカステラ事件を彷彿とさせ、視聴者の不安を煽ります。
不穏な次回予告
「べらぼう」では、これまでにも様々な陰謀や策略が描かれてきました。今回の毒殺計画も、複雑な人間関係や権力争いが絡み合った、緊迫の展開となることが予想されます。果たして、家基の運命は…!?次週「死を呼ぶ手袋」で、その真相が明らかになります。