国民の信任を失い、弾劾罷免された朴槿恵(パク・クネ)前大統領。罷免から数日経っても、国民への謝罪どころか、支持層へのメッセージを送り続け、波紋を広げています。違憲・違法な非常戒厳令で国を危機に陥れた責任を問われているにも関わらず、反省の色は見られません。
支持層へのメッセージと国民の反応
罷免後、朴前大統領は弾劾反対団体「国民弁護団」に対し、「自由と主権を守るために戦った皆さんの道のりは、大韓民国の歴史に刻まれる」と称賛のメッセージを送りました。さらに、「大統領職を退いても、いつも皆さんのそばにいる」と語り、支持層との繋がりを強調しました。
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このメッセージは、罷免宣告後2度目の公式な発言です。最初の声明では、「支持と応援を送って下さった皆さんに感謝する。期待に応えられず申し訳ない」と述べましたが、国民全体への謝罪は一切ありませんでした。「申し訳ない」という言葉も、支持層の期待に応えられなかったことへの謝罪であり、違憲行為に対する反省は全く示されていません。
専門家の見解
政治評論家のキム・ヨンチョル氏は、「朴前大統領の言動は、国民の審判を全く受け入れていないことの表れだ。国民全体ではなく、一部の支持層にのみ目を向ける姿勢は、国の分断をさらに深める」と指摘しています。(架空の専門家)
官邸「無断占拠」と政界への影響力行使
前大統領でありながら、ソウル漢南洞(ハンナムドン)の官邸を退去せず、「無断占拠」を続けていることも問題視されています。官邸では与党関係者らと面会し、次期大統領選への影響力行使を図っているとの報道もあります。
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罷免直後には、旧与党「自由韓国党」の指導部に「党を中心に大統領選挙に備え、勝利してほしい」と呼びかけ、その後も党関係者と接触を続けているとされています。
世論の批判
国民からは、「罷免されたにも関わらず、官邸に居座り続け、政界への介入を続けるのは許されない」「国民の意思を無視した行動だ」といった批判の声が上がっています。
憲法裁判所の決定と朴前大統領の責任
憲法裁判所は罷免決定の中で、朴前大統領の違憲行為を厳しく批判し、「国民全体の大統領としての責務に違反した」と断じました。しかし、朴前大統領はこれらの批判を受け入れることなく、支持層へのメッセージ発信を続けています。
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国民の期待を裏切り、国を混乱に陥れた朴前大統領。その責任を真摯に受け止め、国民に謝罪することが求められています。
まとめ
朴前大統領の弾劾後も続く一連の言動は、国民の反発を招き、さらなる混乱を招く可能性があります。国民への謝罪と真摯な反省が求められる中、今後の動向が注目されます。