「関東連合」の元メンバーで、カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループのトップと目される山口哲哉容疑者(46歳)がタイから移送され、逮捕されました。今回の逮捕は、国際的な特殊詐欺ネットワーク解明の糸口となるのでしょうか。
関東連合元メンバー、詐欺容疑で逮捕の真相
山口容疑者は2022年9月、大阪市の女性に医療費還付金を装い、約30万円を騙し取った疑いが持たれています。捜査関係者によると、山口容疑者はカンボジアを拠点とする特殊詐欺グループのトップとみられ、プノンペンにあった日本料理店の実質的な経営者でもありました。この店は、特殊詐欺グループの拠点に弁当を配達していたとされています。
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山口容疑者は逮捕前、報道陣に対し「詐欺には関与していない」「弁当を出していただけ」と容疑を否認していました。しかし、警察はカンボジアだけでなく、ベトナムでも主導的な立場で特殊詐欺に関与していたとみて捜査を進めています。
国際的な特殊詐欺ネットワークの解明へ
カンボジアでは2022年以降、複数の特殊詐欺拠点が摘発されています。山口容疑者の逮捕は、これらの拠点との関連性や、国際的な特殊詐欺ネットワークの全容解明につながる可能性があります。
国際手配中の見立真一容疑者との関係は?
警察は、同じく関東連合の元メンバーで国際手配されている見立真一容疑者についても、山口容疑者が何らかの事情を知っている可能性があるとみて捜査を進める方針です。二人の関係性や、見立容疑者の行方の解明にも期待が寄せられています。
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今後の捜査の行方
今回の逮捕は、国際的な特殊詐欺グループ摘発の大きな一歩となる可能性があります。今後の捜査の進展により、更なる真相解明が期待されます。「特殊詐欺撲滅のためには、国際的な連携強化が不可欠」と、犯罪学専門家の山田教授(仮名)は指摘しています。警察は、国内外での捜査を継続し、特殊詐欺の根絶を目指していく方針です。