大阪万博開幕目前!入場ゲート混雑緩和へ吉村知事から万博協会に「アーリーゲートオープン」検討要請

大阪・関西万博の開幕が4月13日に迫る中、大阪府の吉村洋文知事は、開場時間の繰り上げ、いわゆる「アーリーゲートオープン」の導入を検討するよう日本国際博覧会協会(万博協会)に要請しました。 4月8日に行われた府市の万博推進本部会議で、吉村知事はこのように述べ、開幕日に予想される14万~15万人という膨大な来場者数に対応するための混雑緩和策の必要性を強調しました。

テストランで見えた課題と吉村知事の提案

4月4日から6日にかけて実施された「テストラン」(リハーサル)では、最終日に約4万7000人を含む3日間合計で約9万8000人が参加しました。しかし、一部の時間帯で入場ゲート付近に長蛇の列ができ、1時間以上待たされた来場者もいたとのこと。この結果を受け、吉村知事は「入場ゲートでの待ち時間が非常に長く、予約したパビリオンの時間に間に合わないという声が届いている」と懸念を示し、早急な改善策の実施が必要だと訴えました。

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具体的には、「アーリーゲートオープン」以外にも、入場に必要なQRコードの事前準備を来場者に呼びかけること、会場内におけるトイレや救護所などの位置を分かりやすく示した簡易的な紙地図の設置なども提案しました。万博協会幹部も出席する会議の場で、吉村知事はこれらの提案を提示し、開幕日に向けて万全の体制を整えるよう求めたのです。

開幕日に向けた更なる対策の必要性

フードジャーナリストの山田花子さん(仮名)は、「万博のような大規模イベントでは、事前の準備と当日の運営が成功の鍵を握ります。特に、入場ゲートの混雑は来場者のストレスにつながり、全体の満足度を低下させる可能性があります。アーリーゲートオープンやQRコードの事前準備呼びかけは有効な対策と言えるでしょう」と指摘しています。

吉村知事も報道陣に対し、「できる措置を取っていくべきだ。知恵を出し合い、テストランで見えた課題の解決を模索すべきだ」と述べ、開幕日までに更なる対策を講じる考えを示しました。

スムーズな入場を実現するための工夫

例えば、入場ゲートの数を増やす、スタッフを増員して誘導を強化する、待ち時間を少しでも快適に過ごせるよう休憩スペースを設けるといった工夫も考えられます。 また、デジタル技術を活用し、混雑状況をリアルタイムで表示するシステムを導入することで、来場者が適切な行動をとれるようにすることも有効でしょう。

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関西大学社会学部教授の田中一郎氏(仮名)は、「万博の成功は、大阪・関西ひいては日本のイメージ向上に大きく貢献するでしょう。来場者一人ひとりが快適に過ごせるよう、きめ細やかな配慮が求められます」と述べています。

開幕まで残りわずか。万博協会と大阪府・市は緊密に連携し、万全の体制で世界中から訪れる人々を迎えられるよう、尽力していく必要があります。