厚生労働省の精神疾患に関するウェブサイトで、性同一性障害を「病気」とする記載があり、インターネットなどでの批判を受け厚労省が文言を削除したことが8日、分かった。担当者は「ご意見を受け説明文を削除し、今後は現状を踏まえて更新する」としている。
厚労省の管理するサイト「みんなのメンタルヘルス」では、性同一性障害について「女性なのに、自分は『本当は男なんだ』と考えたり、男性なのに『本当は女として生きるべきだ』と確信する現象」などと表記。「性同一性障害とはどのような病気であるのか」などと記していた。
ツイッターでは「病気と扱われたのは昔」といった批判が当事者らから続出。厚労省は8日になってこれらの説明文を削除し、同日夜段階では該当のページは「改修中」となっている。
世界保健機関(WHO)は「国際疾病分類」で性同一性障害を精神疾患の分類から外すことを決めている。