ドナルド・トランプ米大統領が発表した相互関税の衝撃が世界を混乱に陥れている。米国経済の規模と、世界貿易におけるその中心的役割を考えれば当然だろう。
【画像】米経済学者の指摘「トランプ関税は自由貿易に痛手だが、世界は米国抜きでもやっていける」
さらに言えば、米国自らが旗振り役となってきた自由貿易体制をぶち壊そうというのだから、残された国々が面食らうのも無理はない。
そんななか米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、「トランプ関税は自由貿易に打撃を与えるが、致命的ではないかもしれない」と題した記事を掲載。自由貿易の恩恵は大きいため、世界は米国抜きでもこの体制を維持する方法を見出す可能性があるとする経済学者らの分析を伝えている。
コーネル大学で貿易政策を教えるエスワー・プラサド教授は次のように語っている。
「これで自由貿易が終わるわけではありません。とはいえ、制限のない自由貿易からの後退は免れませんが、そうした後退の動きは、すでに世界が歩みはじめていた道です」
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COURRiER Japon