韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表が6月3日実施の次期大統領選への出馬を正式に表明しました。 最新の支持率調査でトップを走る李氏は、今回の大統領選の最有力候補と目されています。同日には保守系与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)前代表も出馬を表明し、選挙戦が本格的にスタートしました。
李在明氏、日米協調路線を強調
ソウル駅の待合室で韓国の「共に民主党」の李在明前代表が大統領選へ出馬表明する映像を見る人たち
李氏はこれまで歴史問題などで日本に厳しい姿勢を見せていましたが、今回の出馬表明では「韓米同盟、韓米日の協力関係はとても重要だ」と述べ、日米との協調路線を強調しました。大統領選を意識した戦略的な発言とみられています。 政治アナリストの金氏(仮名)は、「李氏の今回の発言は、穏健なイメージを打ち出し、より幅広い層からの支持獲得を狙ったものと言えるでしょう」と分析しています。
経済格差是正に焦点を当てた政策を提示
李氏は「平凡な人々が希望を抱き、幸せな人生を夢見ることができる世の中」の実現を目指すと表明。経済格差の是正に重点を置いた政策を展開する考えを示しました。具体的な政策内容は11日に発表される予定です。 韓国経済研究所の朴氏(仮名)は、「格差拡大への国民の不満が高まっている現状を踏まえ、李氏の政策は多くの有権者の共感を呼ぶ可能性がある」と指摘しています。
10分の映像メッセージで尹前大統領への批判も
約10分間の映像メッセージの中で、李氏は昨年12月に尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾を求めて国会前に集まった市民らの姿も映し出しました。尹前大統領が今月4日に戒厳令を巡り罷免されたことを受け、今回の大統領選が実施されることになります。
保守系候補の出馬表明も、選挙戦は混戦模様へ
国民の力の韓東勲前代表も同日出馬を表明。 与野党による激しい選挙戦が予想されます。 選挙の行方は、李氏の経済政策への支持、韓氏の保守層への訴求力、そして各候補の外交安全保障政策に対する国民の評価などが焦点となるでしょう。
今後の展開に注目
今回の大統領選は、韓国の政治、経済、そして外交の今後を左右する重要な選挙となります。 各候補の政策発表や選挙活動を通して、国民の関心はますます高まっていくことでしょう。 jp24h.comでは、今後も韓国大統領選の最新情報をいち早くお届けしていきます。