埼玉県さいたま市大宮区のマンションで発生した殺人事件で、宮本果歩さん（当時21）を殺害したとして逮捕された齋藤純 容疑者（31）。彼は警察に対し「自殺願望者であれば警察の捜査も自分にまで届かず、好都合だと思った」と供述し、被害者を標的にした理由を明かしていました。この事件を巡り、新たに容疑者の“猟奇的な”犯行動機や計画性を示す供述が得られたことがわかりました。全国紙社会部記者によると、容疑者は「小さい頃から解体に関心を持っていた」と話しているとのことです。
送検される齋藤純容疑者、新たに「解体に関心」など猟奇的な動機を供述
新たに判明した「解体」への関心と計画性
全国の社会部記者が明かす新たな供述は衝撃的な内容を含んでいました。容疑者は捜査に対し、「小さい頃から（遺体の）解体に関心を持っており、ある程度の知識を備えていた」と具体的に話しているといいます。容疑者の自宅マンションからは、ノコギリやナイフなど複数の刃物が押収されており、埼玉県警はこれらの刃物が遺体の解体に使用された可能性が高いとみて捜査を進めています。
さらに、犯行にあたってブルーシートや保冷剤なども事前に用意していたことが判明しており、計画性の高さがうかがえます。捜査関係者によると、容疑者は「通り魔で人を殺すことも考えたが、人を襲って殺すのは難しい。リスクが高いと思い諦めた」「自殺願望者であれば警察の捜査が及びにくい。自分にとって好都合だと判断した」などと供述しており、明確な殺意を持って宮本さんを殺害した疑いがあると見られています。この供述は、被害者の選択が単なる偶然ではなく、計算されたものであることを示唆しています。
猟奇的な動機と過去の人物像のギャップ
このように猟奇的な犯行動機を明かしている齋藤容疑者。一体、どのような人物だったのでしょうか。知人からは「人付き合いが苦手そうだった」という証言も出ていますが、容疑者自身も幼少期から自身のそうした性質を自覚していた様子がうかがえます。そのギャップを探るため、彼の学生時代にさかのぼってみましょう。
小学生時代の内省的な一面
小学生時代の卒業文集には、彼の内省的な一面を示す記述が残されています。彼は以下のように綴っていました。
〈初めて5年〇組になった時、知らない顔が多いクラスでうまくやっていけるかどうかとても不安だった〉
〈6年生になり最初の登校日、長い春休みの後だったので、何となくみんなと会うのが嫌だった〉
一方で、他人との温かい繋がりを実感する経験もあったようです。
〈僕が先生に怒られた時に何人かの人が「次に生かせばいいよ」「失敗は誰でもするよ」と何人かの人が励ましてくれた。その時は、本当に「◯組でよかったな」と思った〉
〈僕はこの最高のクラス、6年〇組というクラスで過ごしたことを一生、忘れずにいたいと思う〉
これらの記述からは、ごく普通の少年として学校生活を送っていたように見えます。しかし、すでにこの頃から、後に明かすような”殺人願望”や”解体への関心”が芽生えていたのかどうかは、現時点では定かではありません。
中学時代の「爽やかイケメン」像と現実
中学校の卒業アルバムに残る齋藤容疑者は、現在の送検時の無機質な表情とは異なり、爽やかな笑顔を見せています。彼と中学校が同じだったという人物は、当時の印象をこう語ります。
「たしかに雰囲気はかっこよくて、『イケメンだね』と影で囁く女子もいました。だけど、モテていたってわけではなく、恋愛系のウワサも聞いたことがないです。大勢で遊ぶタイプではないけど、友達はいましたよ。親友もいて、その子といつも一緒にいたイメージです。美術部だったから、手先は器用だったとは思いますけど、まさかそんな“解体願望があった”とかは思いもよらなかったです……」
他にも、容疑者については「好青年だった」「爽やかなイケメン」といった証言が多く聞かれ、今回の犯行態様とこれまでの人物像との大きなギャップに驚きを隠せない知人が多かったことがうかがえます。「もしかしたら、普段は猫を被っていたのかもしれないね……」と漏らすのは、男の家族を知る人物です。
結論
齋藤純容疑者の供述から明らかになったのは、「解体への関心」や「自殺願望者を狙う」といった計画的かつ猟奇的な犯行動機でした。これは、彼の学生時代の「人付き合いが苦手そうだが友達もいた」「爽やかイケメン」といった表面的な人物像からは想像もつかないものです。新たに判明した容疑者の内面と、周囲が抱いていた印象との大きな乖離は、今回の事件の根深い闇を示唆しています。捜査当局は、これらの供述の裏付けを進めるとともに、事件の全容解明を目指しています。
参考：
https://news.yahoo.co.jp/articles/259d51b567764ec0e3ee40b5f34648597274d65c
