南米と南極大陸を隔てる「世界最悪の荒海」ドレーク海峡。その猛威をまざまざと見せつける衝撃映像がSNSで話題となっています。今回は、クルーズ船での恐怖体験をレポートします。
ドレーク海峡の脅威:10m級の高波が襲来!
3月27日、クォーク・エクスペディションズ社のクルーズ船「オーシャン・エクスプローラー号」がドレーク海峡を横断中、想像を絶する高波に遭遇しました。乗客のレスリー・マーフィーさんが船内で撮影した映像には、10メートル級の高波が容赦なく船に打ち付ける様子が捉えられています。
ドレーク海峡で高波に襲われるクルーズ船
船は激しく揺れ、乗客たちは転倒しないよう必死にしがみついています。壁に固定された大型テレビまでもが大きく揺さぶられ、まるで映画「タイタニック」のワンシーンを彷彿とさせる光景が広がっていました。
48時間のジェットコースター!乗客の反応は?
マーフィーさんは自身のSNSに「48時間のジェットコースターに乗ると想像してみて」と投稿。この恐怖体験を物語る動画は3500万回以上再生され、「怖すぎる」「絶対に乗れない」といったコメントが殺到しました。
一方で、マーフィーさん自身は船酔いもせず、「スリルを求めるタイプなので、本当に楽しかった」とUSA TODAYの取材に答えています。クォーク・エクスペディションズ社も「船、乗務員、乗客は無事故でツアーを終えた」と声明を発表しています。
専門家の見解
海洋気象学者の佐藤博士(仮名)は、「ドレーク海峡は南極環流の影響で、常に強風が吹き荒れ、高波が発生しやすい海域です。今回のケースは極端な例ですが、ドレーク海峡横断には常に危険が伴うことを認識しておく必要があります」と警鐘を鳴らしています。
ドレーク海峡とは?
南米チリの最南端ホーン岬と南極大陸の間に位置するドレーク海峡。波が穏やかな日もあるものの、気象条件が急変しやすく、世界最大の荒海として知られています。冒険を求める旅行者にとっては、まさにスリリングな航海となるでしょう。
穏やかなドレーク海峡
ドレーク海峡クルーズの魅力
危険と隣り合わせの航海ではありますが、一方で、雄大な自然を間近で体感できるのもドレーク海峡クルーズの魅力です。運が良ければ、クジラやペンギンなどの野生動物にも出会えるかもしれません。
世界最悪の荒海、ドレーク海峡。あなたは、このスリリングな航海に挑んでみたいですか?