首相の信頼厚い赤沢亮正経済再生担当相。トランプ政権の関税措置という国難に対し、日米交渉の大役を任されました。鳥取県選出で旧石破派の政策委員長も務めた赤沢氏。しかし閣僚経験は浅く、その交渉手腕には未知数な部分も。期待と不安が入り混じる中、今後の日米交渉の行方を探ります。
若き日に培った交渉術、そして首相からの信頼
赤沢氏は記者団に対し、コーネル大学留学時代に欧米流の交渉術を学んだ経験があると語りました。米国と日本の国益を両立させる解決策を探る姿勢を示し、日米交渉への意気込みを覗かせます。
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経済再生担当相は複数の省庁を統括するため、関税政策のような複雑な問題においては司令塔として活躍できるメリットがあります。過去には甘利明氏や茂木敏充氏も経済再生担当相時代にTPP交渉や日米通商交渉を担ってきました。
経験不足を補う熱意と首相との絆
当選7回ながら初入閣の赤沢氏。運輸省時代には国際航空課補佐官として日米航空交渉を担当した経験もありますが、政界入り後は通商交渉の経験は少ないとされています。
しかし、赤沢氏の最大の武器は首相との深い信頼関係です。「石破マニア」を自称するほど首相を敬愛し、長年共に政治活動を行ってきました。首相官邸内に閣僚としては異例の自室が用意された時期もあったほど。ある閣僚からは「官房副長官をやるべきだった」との声も漏れるほど、政権内での存在感は大きいようです。
官房副長官ではなく閣僚の道を選んだ理由
赤沢氏は官房副長官ではなく閣僚への就任を希望していたと言われています。党ベテランから官房副長官就任を勧められた際には、「冷や飯を食わされていた」と不遇な立場を吐露したというエピソードも。
挑戦への決意、そして未来への展望
経験不足という不安要素はあるものの、首相の信頼を背負い、日米交渉という難題に挑む赤沢氏。持ち前の熱意と学習意欲で、日米両国にとってwin-winとなる結果を生み出せるか、今後の動向に注目が集まります。
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赤沢経済再生相の手腕が試される時。日米関係の未来を左右する重要な交渉、その行方から目が離せません。