堀潤氏、参院選「外国人政策」論争に異論「大まかな括りは危険」

ジャーナリスト堀潤氏が19日、日本テレビ系「サタデーLIVEニュースジグザグ」(土曜午前11時55分)に生出演。20日投開票を控える参院選で、ここへ来て外国人政策が主要な争点の一つとなっていることへ私見を述べました。

参院選での外国人政策議論に言及するジャーナリスト堀潤氏参院選での外国人政策議論に言及するジャーナリスト堀潤氏

「外国人問題」という大きな主語への反対

堀氏は「メディアで発信する側の人間として」と前置きし、「大きな主語で外国人問題というのは、実を言うと反対」であると明確に主張しました。同氏の意見は、問題を一括りにしてしまうことへの懸念を示しています。

本質的な課題は「制度」と「運用」:具体的な焦点

堀氏は、何が真の問題なのかを具体的に指摘しました。例えば、短期での物件転売は外国人問題ではなく「短期転売の問題」であり、ビザ取得の仕方や技能実習生受け入れの仕組み、全体的な受け入れ体制、そして相互のコミュニケーションの欠如こそが、目を向けて「細かく考えていかないといけない」課題だと強調しました。

曖昧な「主語」がもたらす議論の混乱

さらに堀氏は、「外国人」という主語が独り歩きしてしまい、「誰の話、何の話をしているか」が曖昧になっている現状に対し、強い疑問を呈しました。具体的な議論を避けることで、問題の本質が見失われる危険性を訴えています。

結論として、堀氏は複雑な外国人政策の議論において、抽象的な「外国人問題」として包括的に捉えるのではなく、個別の具体的な問題点と既存制度の改善に焦点を当てることの重要性を訴えました。

Source link: Yahoo!ニュース