西村康稔経済再生担当相は17日、NHK番組に出演し、政府が策定を進めている経済対策に関し、国内外の経済情勢や相次いだ自然災害への備えなどを踏まえて「日本経済がしっかりと成長していけるような万全の対策を講じていきたい」と述べた。番組終了後には記者団に対し「しっかりとした規模の経済対策を取りまとめたい」と語った。
政府は12月上旬にも経済対策を取りまとめる方針。番組で西村氏は「安倍晋三首相から『しっかりとした規模で経済運営に万全を期すように』との指示を受けている。マクロ経済の状況や台風の被害の状況などを勘案していく」とした。
10月の台風19号では河川の氾濫が続発した。西村氏は「国土強靱(きょうじん)化、防災・減災にはかなりの量の公共事業が必要」と指摘した。
一方、来年度の開催が中止となった首相主催の「桜を見る会」の運営に関しては、「直接の担当ではないが、(10月の)消費税率の引き上げで国民に負担をお願いしている以上、歳出の無駄や行政の無駄は徹底的に省いていかなければならない立場だ。しっかりと検証し、国民にご理解をいただけるように見直しをしてもらえれば」と述べた。