K-POPグループ・BLACKPINKのメンバーのリサさんの衣装がSNSで批判された問題で、手がけたアーティストの代理人が声明で疑惑を否定した。
【画像】SNSで炎上したリサさんが着用した、人間の顔がレース編みされたボディスーツ
リサさんは5月5日にニューヨークで開かれたファッションの祭典メットガラ(Met Gala)で、ルイ・ヴィトンのボディスーツを着用した。
このボディスーツには複数の人物の顔がレース編みされていたが、その1人が公民権運動の象徴であるローザ・パークスさんにそっくりだったことがネット上で物議を醸した。
特に、顔がお尻の部分にあったことで批判が高まり、「リサは広報チーム全員をクビにすべき」などのコメントがSNSに書き込まれていた。
これに対し、ボディスーツのデザインを手がけたアーティストのヘンリー・テイラーさんの代理人が「衣装に登場する顔はすべて、家族、友人、そして近所の人々だ」と、エンタメメディアVultureに寄せた声明で説明。「ローザ・パークスではないか」という指摘を否定した。
声明によると、ボディスーツにレース編みされていた人物像は全員、ファレル・ウィリアムスさんが2023年にルイ・ヴィトンのデビューを飾ったコレクションで、ヘンリーさんが手がけた作品に由来する。
代理人は「衣装に描かれている人物の中にローザ・パークスや黒人文化の歴史上の著名人は一人も含まれていません。すべて、ヘンリー自身の人生に関わる人々です」と声明で述べている。
一方で、2025年のメットガラのテーマが「Superfine:Tailoring Black Style(華麗なるブラック・スタイル)」だったことや、インターネット上で起きた反発を踏まえると、声明に書かれていた説明は必ずしも納得できるものではなかったかもしれない。
リサさんは、メットガラの前に、BLACKPINKのメンバーとともに黒人に対する人種差別的なスラングを使ったとみられる過去動画が流出していた。また、髪型をめぐり黒人文化の盗用だと指摘されていたことなども、今回の問題で批判に拍車をかける事態を招いた。