日本の組織犯罪において、長きにわたり社会の不安材料となっていた六代目山口組と神戸山口組の対立抗争。2025年4月、突如として六代目山口組から「抗争終結」の宣言が出され、波紋が広がっています。10年にも及んだ抗争は本当に終結するのでしょうか?今後の動向を探ります。
抗争終結宣言の真相
2025年4月7日、JR新横浜駅に六代目山口組の竹内照明若頭補佐の姿がありました。厳重な警備体制の中、稲川会会館を訪問した目的は、「抗争終結」宣言の報告と説明だとされています。同日、兵庫県警にも六代目山口組執行部3人が訪れ、正式に「抗争終結」を告げる宣誓書を提出しました。
六代目山口組幹部が兵庫県警を訪問
この突然の終結宣言の背景には、一体何があるのでしょうか?暴力団関係者によると、警察による締め付け強化の中で、全国のヤクザ組織から抗争終結を求める要望書が六代目山口組に提出されていたとのこと。これまで神戸山口組の存在を認めてこなかった髙山清司若頭も、これらの声を受け、水面下で調整を進めていたと見られています。
代替わりの可能性
司忍組長83歳、髙山若頭77歳という高齢化も、今回の終結宣言に影響を与えている可能性があります。抗争が終結すれば、世代交代が進むのではないかという憶測も飛び交っています。
しかし、終結宣言は六代目山口組の一方的なものであり、神戸山口組の井上邦雄組長の反応は未だ不明です。井上組長も抗争終結を宣言し、引退すれば、六代目山口組の代替わりも現実味を帯びてくるでしょう。今後の動向が注目されます。
10年の抗争、ついに終止符へ?
「週刊現代」2025年4月28日号の記事によれば、抗争終結の兆しが見え始めています。しかし、組織犯罪の専門家である山田教授(仮名)は、「過去の抗争終結劇においても、一時的な休戦に過ぎなかったケースも少なくありません。今回の終結宣言が真に持続可能なものとなるかは、今後の両組織の動向、そして警察の対応にかかっているでしょう」と指摘しています。
抗争終結の行方
抗争開始から10年という節目の年に、本当に終止符が打たれるのか、予断を許さない状況が続いています。今後の展開に注目が集まります。