台湾における親日感情の高まり:過去最高の76%が「最も好きな国」に日本を選出

台湾の人々にとって、日本がいかに特別な存在となっているかご存知でしょうか?最新の世論調査によると、なんと7割以上もの台湾人が「最も好きな国・地域」として日本を選んだという結果が出ています。これは過去最高の数値であり、日台間の友好関係の深まりを改めて示すものと言えるでしょう。

台湾人の親日感情:その背景にあるものとは?

日本台湾交流協会が発表したインターネット世論調査によると、「最も好きな国・地域」として日本を選んだ台湾人は76%に達し、前回の調査から16ポイントも増加しました。2位の韓国(4%)、3位の中国とアメリカ(共に3%)を大きく引き離す結果となっています。

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この高い親日感情の背景には、様々な要因が考えられます。例えば、報道やインターネットを通して日本の文化や生活に触れる機会が増え、親近感を抱くようになったという意見が多く聞かれます。また、東日本大震災や熊本地震といった災害時、そして新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおける日本の台湾への支援も、台湾の人々の心に深く刻まれているようです。

日台関係の現状:さらなる友好関係の深化へ

日台関係については、70%の台湾人が以前と比べて「大変良くなった」「良くなった」と回答しており、こちらも前回の調査から5ポイント増加しています。具体的な理由としては、前述の災害支援やコロナ対策への協力に加え、報道やインターネットの情報を通して友好的な雰囲気を感じているという意見が目立ちました。

専門家の見解:日台関係の今後

台湾の国際関係専門家である林志玲氏(仮名)は、「近年の日台関係は、互いの文化や価値観への理解を深め、信頼関係を築いてきた結果と言えるでしょう。特に、若年層を中心に日本のアニメや漫画、音楽などのポップカルチャー人気が高まっており、これが親日感情の醸成に大きく貢献していると考えられます」と分析しています。

台湾への影響力:米国、日本、中国の三つ巴

「台湾に最も影響を与える国・地域」という設問では、米国が48%、日本が30%、中国が19%という結果でした。米国は前回調査から10ポイント減少し、日本は17ポイント増加、中国は6ポイント減少しています。日本の影響力の高まりは、日台間の経済的な結びつきや人的交流の活発化も要因の一つと言えるでしょう。

今回の調査は、2008年から実施されているもので、今回で8回目となります。調査は民間調査会社に委託し、2024年12月から2025年1月にかけて、台湾に住む20歳から80歳までの1520人を対象に行われました。

台湾における親日感情の高まりは、今後の日台関係にとって大きな追い風となるでしょう。両国が協力し、様々な課題に取り組むことで、さらなる友好関係の深化が期待されます。