済州島を代表する美しいビーチ、イホ海水浴場が、今、大量のワカメ漂着という予期せぬ事態に見舞われています。 まるで海の恵みと試練が同時に押し寄せたような光景に、地元の人々も驚きを隠せない様子です。一体何が起こっているのでしょうか?
済州島イホ海水浴場、ワカメの山に埋もれる
16日、そして17日も、イホ海水浴場の砂浜は、まるで緑の絨毯を敷き詰めたかのように、大量のワカメで埋め尽くされました。浅瀬に漂っていたワカメが、週末からの荒波によって海岸に打ち上げられたのです。その光景は、地元住民だけでなく、観光客にも衝撃を与えています。
済州島イホ海水浴場に打ち上げられた大量のワカメ
海の恵みか、試練か?懸命の回収作業続く
腐敗による悪臭や害虫の発生を防ぐため、済州市所属の「海環境の守り手」と公共勤労者たちが、早朝から回収作業に追われています。 数百個のゴミ袋を用意し、トラクターも動員しての作業ですが、ワカメの量は膨大で、人の手による回収作業が中心となっています。前日だけで20トンものワカメが回収され、1トントラックがゴミ集荷場を30回以上往復したといいます。
ベテラン作業員も驚く異例の事態
「海環境の守り手」作業班長のパク・ジェボムさんは、「3年間ここで活動していますが、こんな量のワカメが押し寄せたのは初めてです。片付けている間にも、次々とワカメが打ち上げられています」と、驚きを隠せない様子です。 海洋生物学者の中村先生(仮名)も、「これほどの規模のワカメ漂着は、近年稀に見る現象です。自然の力と海の生態系の変化を感じさせられます」と語っています。
原因究明へ、専門家も調査開始
この異例の現象について、専門家の一部は、週末からの強い風浪によって、岩に付着していたワカメが剥がれ落ちたことが原因だとみています。済州道海洋水産研究院も調査に乗り出し、正確なワカメの流入量と原因の究明を進めています。今後の調査結果が待たれます。
海藻類の生態系への影響は?
今回の大量漂着は、一時的な現象なのか、それとも長期的な環境変化の兆候なのか、今後の調査結果が注目されます。 また、海藻類の生態系への影響についても、専門家による分析が必要です。
美しい海を守るために
済州島の美しい海を守るために、地元住民、行政、そして専門家が一体となって取り組む姿は、私たちに環境保護の大切さを改めて教えてくれます。 この美しい自然を守り、未来へ繋いでいくために、私たち一人ひとりができることを考えていきたいですね。