日本の春、美しい桜の季節ですが、花粉症の方にとっては辛い時期でもあります。スギ・ヒノキ花粉の飛散は終盤を迎えていますが、新たな脅威である黄砂の飛来も予想されています。今回は、花粉症対策と黄砂対策の最新情報をお届けし、快適な春を過ごすための秘訣をご紹介します。
花粉飛散状況:地域別の最新情報とシラカバ花粉の動向
花粉飛散予想図
東海地方では、名古屋を中心にヒノキ花粉の飛散が「非常に多い」「多い」日が続いています。東京ではピークを過ぎつつありますが、まだ油断はできません。仙台ではスギ花粉の飛散が落ち着きつつあります。
4月下旬には東海地方の花粉飛散量は減少傾向となり、スギ・ヒノキ花粉シーズンも終息に向かう見込みです。しかし、5月上旬まではまだ飛散が続く可能性もあるため、引き続き注意が必要です。
北海道では、札幌など多くの地域で4月下旬からシラカバ花粉の飛散が始まると予想されています。ゴールデンウィークには本格的な飛散となる見込みです。シラカバ花粉アレルギーの方は、早めの対策を心がけましょう。 アレルギー専門医の佐藤先生(仮名)は、「シラカバ花粉症は、口腔アレルギー症候群を引き起こす可能性もあるため、特に注意が必要です」と警鐘を鳴らしています。
黄砂飛散情報:影響エリアと健康への注意点
黄砂飛散予想図
19日(土)は中国地方から関東、北陸を中心に黄砂の飛来が予想され、次第に東へ広がります。関東や東北では、20日(日)の朝にかけて黄砂の影響を受ける可能性があります。
環境省によると、黄砂は呼吸器や循環器系の疾患の悪化を招く可能性があるとの報告があります。濃度は高くはないものの、健康への影響に注意が必要です。特に、呼吸器系の持病がある方は、外出を控えるなどの対策を検討しましょう。
花粉・黄砂対策:快適に過ごすための3つの秘訣
花粉・黄砂対策
花粉症や黄砂の影響を最小限に抑え、快適に過ごすための3つの秘訣をご紹介します。
1. 玄関先で花粉・黄砂を落とす
外出先から帰ったら、玄関に入る前に洋服や髪の毛についた花粉や黄砂をしっかり払い落としましょう。花粉症ではない方も、この習慣を身につけることで、室内への侵入を防ぐことができます。
2. 換気の際はレースカーテンを活用
換気をする際は、窓を全開にするのではなく、10cm程度開けてレースカーテンをしましょう。これだけで、室内に入る花粉の数を大幅に減らすことができます。
3. 洗濯物や布団は室内干し
洗濯物や布団は、花粉や黄砂が付着しやすいため、室内に干すのがおすすめです。空気清浄機を併用することで、より効果的に花粉や黄砂を除去できます。
日本気象協会の青山亜紀子氏も、「花粉や黄砂の影響を受けやすい方は、これらの対策を積極的に実践することで、症状の悪化を防ぐことができます」とアドバイスしています。