【ロンドン時事】チャールズ英国王は15日、対日戦勝80年に合わせて国民向けのメッセージを発表した。
「戦争による真の犠牲は、戦場を超えて生活のあらゆる面に及ぶ。そうした悲劇は今日も世界中の紛争が明白に示している」と述べ、現在も各地で続く戦争に強い懸念を表明した。
音声によるメッセージは今月初めに録音された。国王は「戦中世代による犠牲と奉仕、それらが示す国際協力の必要性」を忘れてはならないと強調。「対日戦の英雄たちはわれわれに自由以上のものを残してくれた。それは自由をどう守るべきかという手本だ」と語り、過去から教訓を得る大切さを訴えた。
広島と長崎の原爆投下にも触れ「人々は計り知れない犠牲を払った。いかなる国の国民も二度とそうする必要がないよう祈る」と述べた。