【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は18日、ロシアのウクライナ侵略の和平交渉に関し、どちらか一方が合意を困難にした場合、仲介をやめる可能性に言及した。「そうする必要がないことを願っている」と述べ、引き続き合意を目指す考えも強調した。ホワイトハウスで記者団に語った。
和平交渉を巡っては、ルビオ米国務長官が18日、数日以内に進展がなければ仲介努力を断念する考えを示した。これについて見解を聞かれたトランプ氏は、「何らかの理由でどちらかの当事者が(合意を)非常に困難にするなら、『あなたたちは愚かだ』と言って、我々はただ手を引くだけだ」と述べた。ロシアのプーチン大統領が時間稼ぎをしているのではないかと問われると「そうではないと願う」と語った。
ルビオ氏は18日、北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長との電話会談でも「和平への明確な道筋が早期に示されなければ、米国は和平仲介の努力から手を引く」と伝えた。