【風邪も監視対象に】急性呼吸器感染症(ARI)の全国調査開始!未知のウイルス流行に備えよ

日本全国で急性呼吸器感染症(ARI)の流行状況を把握するための新たな調査が始まりました。従来のインフルエンザや新型コロナウイルスに加え、一般的な「風邪」も対象となり、未知の感染症の早期発見を目指します。本記事では、この調査の目的やARIの概要、そして私たちが出来る対策について分かりやすく解説します。

ARI調査開始!その目的とは?

4月7日から13日の調査初週において、全国約3000の定点医療機関から報告されたARI患者数は、1医療機関あたり49.38人、合計で18万1270人にものぼりました。この調査は、飛沫感染などで広がりやすいARIの流行状況を把握し、未知の呼吸器感染症の発生・増加を迅速に探知することを目的としています。厚生労働省は、この調査により公衆衛生対策の向上が期待できると述べています。

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ARIってどんな病気?風邪との違いは?

ARIとは、いわゆる「風邪」も含む、上気道炎や下気道炎を引き起こすウイルス性疾患の総称です。200種類以上のウイルスが原因となり、ライノウイルス、季節性コロナウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどが挙げられます。

中でもライノウイルスはARIの最大50%を占め、初秋と春に流行しやすい傾向があります。感染経路は飛沫感染で、混雑した場所で感染が広がりやすいとされています。症状は通常軽度で、7〜10日で治癒しますが、喘息などのアレルギーを持つ人は重症化する可能性もあるため注意が必要です。

代表的なARIウイルスと症状

ARIの原因となるウイルスは多種多様で、それぞれ症状も異なります。例えば、RSウイルスは乳幼児に重症化しやすい気管支炎や肺炎を引き起こす可能性があり、高齢者も注意が必要です。一方、アデノウイルスは咽頭炎や結膜炎などを引き起こすことが知られています。 著名な感染症専門医、山田先生(仮名)は、「ARIは様々なウイルスが原因となるため、症状も多岐にわたります。そのため、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です」と述べています。

ARIの予防と対策

ARIの多くは飛沫感染で広がるため、咳エチケットや手洗いの徹底が重要です。また、免疫力を高めるために、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。 特に、人混みを避ける、部屋の湿度を適切に保つ、うがいをするなども効果的です。

家庭でできるARI対策

家族にARIの症状がある場合は、タオルや食器の共用を避け、感染拡大を防ぎましょう。また、部屋をよく換気することも重要です。 栄養士の佐藤さん(仮名)は、「免疫力を高めるためには、ビタミンCやビタミンDを積極的に摂取することがおすすめです。柑橘類やキノコ類などを積極的に食事に取り入れましょう」とアドバイスしています。

ARIの流行状況に注意!最新情報はjp24h.comで

ARIの流行状況を把握し、適切な対策をとることは、自分自身だけでなく、周りの人を守ることにもつながります。 jp24h.comでは、ARIに関する最新情報や予防策など、役立つ情報を発信していきますので、ぜひご確認ください。 また、ご自身の体調に変化を感じた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。