東京地裁は12日、文部科学省の私大支援事業で便宜を図る見返りに、息子を東京医科大に合格させてもらったとして、受託収賄罪で起訴された同省の元科学技術・学術政策局長、佐野太被告(60)ら4人の初公判を7月6日に開くと決めた。当初4月20日に予定していたが、延期されていた。
ほか3人は、いずれも贈賄罪で在宅起訴された医科大の前理事長、臼井正彦被告(79)と前学長、鈴木衛被告(71)、受託収賄ほう助罪で起訴された元医療コンサルティング会社役員、谷口浩司被告(49)。
一連の文科省汚職事件では、飲食接待を受けたとして収賄罪に問われた同省の川端和明前国際統括官(59)=失職=に執行猶予付きの有罪判決が確定している。