【ワシントン=向井ゆう子】米国のトランプ大統領は25日に公開された米タイム誌とのインタビューで、中国との貿易協議を巡り、習近平(シージンピン)国家主席から電話があったと述べた。中国はこれまで一貫して、米国との協議実施を否定している。
タイム誌によると、インタビューは22日に行われた。トランプ氏は、電話会談の時期や内容など、詳細については明らかにしなかった。一方で、米中が活発に協議しているとも語り、今後3~4週間で交渉が合意に至るとの見通しを示した。同誌は、ラトニック米商務長官と別の政府高官も、協議実施を認めたと報じている。
「相互関税」も含め、米国の中国に対する追加関税は累計で145%に上る。トランプ氏は「彼ら(中国)が安心できる数字はある」と指摘した。関税率の引き下げを示唆したものとみられる。トランプ氏は22日にも中国への関税率が「大幅に下がるだろう」と述べ、対中強硬姿勢を緩和する構えを示していた。