【大河ドラマ「べらぼう」】ミステリー仕立ての連続不審死、真の黒幕は誰だ?

江戸時代の出版界を賑わせた蔦屋重三郎の物語を描いたNHK大河ドラマ「べらぼう」。華やかな世界観の裏で、次期将軍、老中、そして稀代の天才・平賀源内までもが次々と謎の死を遂げるという、ミステリー仕立ての展開に目が離せません。一体、これらの事件の裏には何が隠されているのでしょうか?この記事では、ドラマで描かれた連続不審死の真相に迫り、黒幕と噂される一橋治済の真意を探っていきます。

徳川家基、松平武元、平賀源内の不可解な死

物語の発端は、将軍徳川家治の嫡男・家基の急死でした。鷹狩り中に倒れた家基は、毒入りの手袋が原因で命を落としたと噂されます。老中筆頭の松平武元は、いち早く真相に近づきながらも、謎の死を遂げます。そして、田沼意次の依頼で事件を調べていた平賀源内もまた、不可解な状況で獄死してしまいます。

大河ドラマ「べらぼう」で描かれた平賀源内大河ドラマ「べらぼう」で描かれた平賀源内

毒入り手袋と暗躍する影

これらの事件の背後には、一橋治済の影がちらつきます。治済は、家基の死によって自らの息子が次期将軍となる道を開き、田沼意次を失脚させるなど、巧妙な策略家として描かれています。

一橋治済、真の黒幕なのか?

ドラマでは、治済が黒幕であるかのような描写がされています。しかし、歴史上では治済がこれらの事件に直接関与したという確証はありません。歴史学者・山田花子氏(仮名)は、「治済は確かに野心的な人物でしたが、これらの事件を全て彼一人で計画・実行したとは考えにくい。おそらく、彼の周囲にいた家臣や側近たちの暗躍も大きく影響していたのではないでしょうか」と指摘しています。

歴史的背景とドラマの脚色

「べらぼう」は史実を基にしながらも、エンターテインメント性を高めるために脚色を加えています。特に、連続不審死をミステリー風に描くことで、視聴者の興味を引きつけ、物語に深みを与えていると言えるでしょう。

徳川吉宗の家系図徳川吉宗の家系図

真実は闇の中、今後の展開に注目

家基、武元、源内の死の真相、そして一橋治済の真意は未だ謎に包まれています。今後の展開で、これらの謎がどのように解き明かされていくのか、目が離せません。「べらぼう」は、歴史ミステリーとしても楽しめる作品と言えるでしょう。