福井県警初の女性本部長として就任した増田美希子氏(47)が4月28日、着任会見を行いました。本記事では、会見の内容を詳しくお伝えし、増田本部長の抱負や福井県警の今後の展望に迫ります。
福井県民の安全確保に全力 増田新本部長の決意
増田本部長は、着任会見で「福井県民の皆様の安全を確保するために精一杯職務に励みたい」と力強く抱負を語りました。26年に及ぶ警察官としての経歴の中で、拉致問題には特に思い入れが強いとのこと。原発警備や拉致問題といった福井県特有の課題にも積極的に取り組む姿勢を示しました。
福井県警初の女性本部長、増田美希子氏
原発警備と拉致問題への取り組み
原発警備に関しては、的確な情報収集と専従部隊による警備の徹底を図り、万全の体制を構築する方針です。拉致問題については、警察庁長官と連携し、被害者の方々の心情を理解しながら早期解決に向けた捜査を徹底する考えを示しました。
国際テロや原発警備に関する豊富な経験を持つ増田本部長。警察庁で組織改革活動に携わっていた経験を活かし、福井県警の更なる強化を目指します。拉致問題担当の警察庁外事課企画官としての経験も、福井県警の取り組みに大きく貢献することが期待されます。
子育てと仕事の両立、女性が活躍できる職場環境へ
増田本部長自身も子育てをしながら仕事をしていることから、職員が性別にかかわらず働きやすい職場環境の整備に力を注ぎたいと語りました。女性の労働力率全国一位を誇る福井県において、子育て中の職員の苦労や課題に共感し、職員一人ひとりが生き生きと働ける環境づくりを目指します。
増田美希子本部長、着任会見の様子
福井県の印象については、歴史的な建物や食の豊かさに魅力を感じていると語り、幸福度ランキング1位を6回連続獲得している福井県の幸せの理由を、自ら探求したいという意欲を示しました。趣味の登山についても、福井県の山々を登りたいと話し、地域との交流にも意欲的です。
福井県警の未来へ
増田本部長のリーダーシップのもと、福井県警は更なる進化を遂げることが期待されます。「安心安全福井プログラム」を着実に推進し、社会の変化に対応できる柔軟な組織づくりを目指します。
福井県警初の女性本部長として、増田美希子氏がどのような改革を実行していくのか、今後の動向に注目が集まります。