8兆ウォン規模の韓国「ミニイージス艦」導入事業、共に民主党の圧力で再び遅延


【写真】韓国の次期駆逐艦

 当初は2023年12月に基本設計を完了し、昨年詳細設計と先行艦業者を選定する計画だったが、既に1年以上遅れている状況だ。2030年に戦力として投入が予定されていたKDDXは、今年上半期までに事業体を決められなければ、配備は2032年にずれ込む。韓国軍関係者は「海軍艦船の戦力的空白が発生する可能性が高く、北朝鮮の核能力が高度化する状況で大きな懸念がある」と話した。

 今回の受注競争では後発走者のハンファオーシャンが過去のHD現代重工業によるセキュリティー違反などを強調し、これまで慣行だった随意契約ではなく、競争入札の導入を主張。防衛事業庁分科委の委員らも異論を唱えて難航が続いた。このため、分科委への案件上程だけで1年を要するなど、事業が遅れてきたが、今度は共に民主党まで加わり、泥沼の局面に迎えている。

 韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行(首相)は16日、関税戦争を受けた造船業支援に関連し、蔚山市のHD現代重工業を訪れたが、政界からは「敏感な時期になぜ特定の企業だけが訪問するのか」「KDDX事業の進行を中断しろ」といった声が聞かれた。特に民主党の夫勝粲(ブ・スンチャン)国会議員は、防衛事業庁分科委が開かれた24日、党政策調整会議で「韓国の防衛産業を先導する分野で汚職を疑わせることが起きている」とし、「政権が2カ月も残っていない状況で『権益確保』を図る意図が分かりにくい」と述べた。今後監査院の監査請求をはじめとするすべての法的・行政措置を取るとも警告した。ある業界関係者は「事業の本質は消え、政争に発展しそうで懸念される。配備遅延に対する責任は誰が負うのか」と話した。

イ・ジョング記者、ヤン・ジホ記者



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