将棋界の最高峰、名人戦七番勝負の第2局が羽田空港で開幕し、藤井聡太名人(竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖)と挑戦者の永瀬拓矢九段が激突しました。初日は角換わりから始まり、永瀬九段が工夫を凝らした金上がり戦法を披露。両者一歩も譲らぬ攻防が繰り広げられ、緊迫した展開となりました。
羽田空港での熱戦、注目の一手は金の三段目
対局は東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で行われ、多くのファンが固唾を飲んで見守る中、午前9時に開始されました。後手の永瀬九段は、角換わりから金を3段目に上げるという、事前の研究の深さを感じさせる一手を選択。この一手に対し、藤井名人は冷静に対処し、互いに陣形のバランスを取りながら、攻めのタイミングを計る慎重な展開が続きました。
永瀬拓矢九段が封じ手を別室で書いているのを対局場で待つ立会人の中村修九段(左)と盤の奥の藤井聡太名人(日本将棋連盟提供)
千日手含み?永瀬九段の戦略に藤井名人がどう挑むか
初日の消費時間は藤井名人が4時間38分、永瀬九段が3時間16分。持ち時間各9時間の長丁場となるこの対局、2日目は藤井名人が4時間22分、永瀬九段は5時間44分の残り時間で戦います。将棋評論家の佐藤天彦九段(仮名)は、「永瀬九段は千日手も視野に入れた指し回しを見せており、藤井名人がどのように対応するかが勝負の鍵を握るでしょう」と分析しています。 2日目はどのような熱戦が繰り広げられるのか、目が離せません。
勝負の行方は?2日目に持ち越された熱き戦い
初日の62手目を永瀬九段が封じ、対局は2日目へと持ち越されました。永瀬九段の用意周到な戦略に対し、藤井名人がどのような手を繰り出すのか、将棋ファンならずとも興味をそそられる展開となっています。 羽田空港という特別な舞台で行われる名人戦、その勝敗は一体どちらの手に。
藤井聡太名人と永瀬拓矢九段の対局の様子
名人戦の行方を見守ると共に、今後の二人の活躍にも期待が高まります。