玉川徹氏のポピュリズム論にフィフィがXで反論:公共の電波での偏向報道を批判

エジプト出身のタレント、フィフィ氏(49)が、元テレビ朝日社員の玉川徹氏(62)が参政党の躍進とポピュリズムについて述べた見解に対し、自身のX(旧ツイッター)で痛烈な私見を表明しました。この発言は、マスメディアとSNS、そして情報発信のあり方を巡る議論を提起しています。

玉川徹氏の参政党とポピュリズムに関する見解

玉川徹氏は7月21日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に生出演し、最近支持を拡大している参政党について言及しました。同氏は参政党を「ついに日本でも、典型的なポピュリズム政党が支持を集めるようになってきたんだということを見せつけられた」と評しました。

ポピュリズムについて、玉川氏は「大衆の中に、いろいろな現状に対する不満がある」とし、その「不満の向け先を言語化して、こういうところが向け先なんですよということを巧く提示してやるというのがポピュリズムの共通項」であると解説しました。そして、参政党が「まさに、いろいろな要件を提示し、それを支持した人がこれくらいいた」と分析。

今後のポピュリズム政党の展開については、「場合によってはなんでもいいわけですよ。他に向け先を用意できたら、向け先をメニューとして用意していく」と述べ、適切な「メニュー」が提示されれば、参政党がさらに大きくなる可能性に言及しました。玉川氏は、この文脈で「大事なのは、それは真実ですかと、いうところなんですよね。だから既存メディア、我々は、それは真実ではありませんという風なことがあれば、それは提示しなきゃいけないし、それはネットの世界にも出していかなきゃいけないことだと思います」と、既存メディアの役割を強調しました。

フィフィ氏による玉川氏発言へのXでの反論

フィフィ氏は自身のXアカウントにて、この玉川氏の発言を報じた記事の画像を添付し、異論を唱えました。彼女はまず「ポピュリズムは悪なのか?」と問いかけ、ドナルド・トランプ氏を例に「“単純で下品な手法で大衆を煽動するのがポピュリズム”なんて批判」がなされることに触れました。

続けてフィフィ氏は、玉川氏が「マスメディア(テレビ)が敵だと言われるのが相当お嫌いのようで…」と指摘し、玉川氏が批判の対象となっていることに不満を抱いていると示唆しました。そして、「公共の電波で偏向報道を垂れ流してる貴方の方がSNSよりよっぽど悪質」と痛烈に批判。玉川氏自身がテレビという公共の場で偏った報道を行っていると強く非難し、SNS上の情報よりもその影響は悪質であるとの見解を示しました。

タレントのフィフィ氏がX(旧ツイッター)に投稿した、玉川徹氏の発言に対する反論タレントのフィフィ氏がX(旧ツイッター)に投稿した、玉川徹氏の発言に対する反論

まとめ

今回のフィフィ氏と玉川徹氏の間の論争は、現代社会における「ポピュリズム」の解釈、そして既存メディアと新しいメディア(SNS)それぞれの役割、信頼性、そして「真実」の提示の仕方を巡る重要な問題提起となっています。公共の電波とSNSのどちらがより公平で、あるいは偏向的であるかという議論は、今後も活発に続くことでしょう。

参考文献

  • Yahoo!ニュース (元記事より参照)
  • 日刊スポーツ (元記事より参照)