サンフランシスコ・ジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)選手が、その卓越した打撃センスでMLBの舞台を席巻しています。6試合連続安打を記録し、早くもオールスター級の活躍を見せている彼の魅力に迫ります。
驚異のコンタクト能力で6試合連続安打!
4月30日、ペトコ・パークで行われたサンディエゴ・パドレス戦。3番中堅手で先発出場したイ・ジョンフ選手は、4打数1安打1得点1打点の成績を残し、24日のミルウォーキー・ブルワーズ戦から続く連続安打記録を「6」に伸ばしました。
イ・ジョンフ選手のバッティング
特筆すべきは、彼の持ち味であるコンタクト能力です。6回表、1対5とリードを許す展開の中、無死二塁のチャンスで相手先発ニック・ピベッタ投手のカーブを巧みに捉えました。外角低めに大きく落ちる変化球をすくい上げるようにヒットし、タイムリー打点。見事なバットコントロールでチームに貢献しました。
続くラモンテ・ウェイド選手のタイムリーで生還し、今シーズン23得点目をマーク。試合には敗れましたが、イ・ジョンフ選手の活躍は際立っていました。
MLB公式も高評価!オールMLBセカンドチームに選出
開幕から1ヶ月の活躍が認められ、MLB.comが発表したオールMLBセカンドチームの外野手部門に選出されました。これは、メジャーリーグ全体でわずか6人しか選出されない名誉あるポジションです。
ファーストチームにはアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)、コービン・キャロル選手(ダイヤモンドバックス)、カイル・タッカー選手(カブス)といったスター選手が名を連ね、セカンドチームでは、フェルナンド・タティスJr.選手(パドレス)、フアン・ソト選手(メッツ)とともにイ・ジョンフ選手が選出されました。まさにオールスター級の選手たちと肩を並べる活躍と言えるでしょう。
長打力も開花!弱点克服でさらなる進化
MLB.comは、イ・ジョンフ選手の活躍について、「2塁打11本はナショナル・リーグ1位タイ。3塁打2本、本塁打3本も記録しており、長打力も兼ね備えた強力な打者へと成長を遂げている」と高く評価しています。
以前は弱点とされていた長打力が、今シーズンは大きな武器となっています。最適な打球角度で長打を量産し、更なる進化を遂げたイ・ジョンフ選手。
ジャイアンツの弱点克服!救世主となるか
MLB.comは、「特定ポジションで大きく跳躍した7つのチーム」という記事で、ジャイアンツの中堅手というポジションに注目しました。昨年までは弱点とされていたこのポジションを、イ・ジョンフ選手が定着し、チームの課題を解決したと分析しています。
低い空振り率が示す驚異の対応力
「どんなボールにも対応できる能力を見せている」とMLB.com。13.4%という低い空振り率は、彼の対応力の高さを証明しています。
ジャイアンツの救世主として期待されるイ・ジョンフ選手。今後の活躍から目が離せません。