稲川会トップ、清田次郎総裁が86歳でこの世を去り、4月26日、神奈川県川崎市内の山川一家本部で密葬が執り行われました。60名を超える直参組員が黒スーツ姿で参列し、物々しい雰囲気の中、故人を偲びました。
厳戒態勢の中、静かに執り行われた密葬
川崎市内の閑静な住宅街にある山川一家本部。早朝から黒スーツ姿の男たちが集まり、異様な空気が漂っていました。午前10時頃には、神奈川県警、川崎署、警視庁の捜査員も到着し、会館前で厳戒態勢が敷かれました。
この会館は、清田総裁の出身母体である山川一家の本部であり、密葬の会場となりました。昨今の情勢を鑑み、故人の名前が書かれた看板や提灯、花輪などは一切なく、ひっそりと執り行われました。
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弔問に訪れた六代目山口組トップ
清田総裁の訃報を受け、六代目山口組の司忍組長、高山清司相談役、竹内照明若頭が弔問に訪れました。特に竹内若頭と稲川会の内堀会長は兄弟分の契りを交わしており、両組織の深い繋がりを示しています。今回の密葬は稲川会内部のみで行われ、友好団体を招いての正式な葬儀は後日行われる予定です。
内堀会長、位牌を手に故人を弔う
午後1時半から始まった密葬には、内堀会長以下、60名を超える直参組員が参列しました。焼香を行い、静かに故人を偲び、式は約1時間で終了しました。出棺の際には、内堀会長が清田総裁の位牌を手に霊柩車の助手席に乗り、斎場へと向かいました。
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葬儀は清田総裁夫人を喪主として執り行われ、内堀会長は施主として葬儀全般を取り仕切りました。位牌を手に霊柩車に同乗する姿は、故人への深い敬意と、新時代への強い決意を表しているようでした。
暴力団専門家の見解
暴力団事情に精通するジャーナリストA氏は、「内堀会長が位牌を持つという行為は、組織の結束を固め、新時代へのスムーズな移行を内外に示す狙いがある」と分析しています。また、別の専門家B氏も、「今回の密葬は、混乱を避けるための賢明な判断だったと言えるでしょう」と述べています。
清田総裁の遺骨は荼毘に付された後、自宅に安置されました。内堀会長の毅然とした表情からは、稲川会の新たな時代を切り開く覚悟が伺えます。
新時代への船出
清田総裁の死去は、稲川会にとって大きな転換期となるでしょう。内堀会長率いる新体制が、今後どのような舵取りを行うのか、注目が集まります。