元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが、地上波番組への復帰を果たす一方で、PTSDによる闘病生活の苦悩や、心ない誹謗中傷被害について赤裸々に告白し、大きな注目を集めています。
壮絶な闘病生活と地上波復帰への挑戦
2024年8月にフジテレビを退社した渡邊渚さん。退社後、PTSDを患っていたことを公表し、闘病生活を送っていました。彼女は自身のInstagramで、フォトエッセイ『透明を満たす』の刊行前後に行ったインタビューでの赤いドレス姿のオフショットを公開。その中で、現在も続くPTSDの症状や、心無い誹謗中傷被害について告白しました。
赤いドレスを着た渡邊渚さん
PTSDの症状と向き合う日々
渡邊さんは、持続エクスポージャー療法(PE)を受けていることを明かし、最近の症状評価尺度のチェックで、過去のトラウマよりも現在の誹謗中傷による二次被害のストレスの方が数値が高いという結果が出たことを告白しました。「毎日体が重く、毎晩悪夢にうなされる。無意識に体を引っ掻いてしまったり、『殺される』などの激しい寝言を言ったり、現実か夢か分からない状態がまた始まりました」と、壮絶な現状を綴っています。過去にも同様の症状を経験しているため、付き合っていく方法は分かっているものの、「今は結構ギリギリな状態」だと心境を吐露しました。
芸能記者A氏によると、「渡邊さんは退社前からInstagramで闘病の様子を明かしており、痩せた写真や歩行困難、指の動かしにくさなどを訴えていました。今回の告白は、本人すら気づかないうちに大きなストレスを抱えていることを示しています。PTSDとは一生付き合っていく覚悟のようです」とのことです。
止まない誹謗中傷と葛藤
フリーアナウンサーとして活動を再開した渡邊さん。フォトエッセイの出版など活躍の場を広げていますが、その裏では「自分を上書きしたくて、失った時間を取り戻したくて、立ち止まりたくなくて、少しでも自分が楽しいと思えることをしたい一心で仕事をしている」と明かす一方で、「毎日大量の誹謗中傷コメントや殺害予告が送られてくる」という深刻な被害を告白しています。これらの誹謗中傷は、本人だけでなく家族や仕事先にも及んでいるといい、日常生活への影響を懸念し、自制を求めています。
アンチからの攻撃と被害告白
退社前から、Instagramのコメント欄には応援の声と共に、「病人は家にいろ」といった心無い批判も寄せられていました。パリ五輪観戦を批判する声もあったようです。現在も表舞台への露出が増えるにつれ、アンチからの攻撃は止む気配を見せません。コメント欄の閉鎖を提案する声もあるようですが、渡邊さんはまだその決断には至っていないようです。
渡邊さんの被害告白に対し、SNS上では「やりたい活動をやっているだけで、なぜ中傷されなければならないのか」「誹謗中傷の厳罰化が必要」「見ず知らずの人になぜ殺害予告をするのか」など、怒りの声が上がっています。
地上波復帰と更なる試練
こうした状況の中、渡邊さんは6月13日スタートのバラエティ番組『昨日のアレ観』(千葉テレビ)でMCを務めることが報じられました。フリー転身後、地上波番組のMCは初めてとなります。同番組は、アイドルグループ「なみだ色の消しゴム」と共に、全国の企業と視聴者の夢を応援する内容です。
千葉テレビの番組ロゴ
批判の声と今後の展望
しかし、懸念されるのは過激化するアンチの存在です。過去に「テレビの世界に関わるつもりはない」と発言していた渡邊さんに対し、地上波復帰の報道を受けて「結局嘘だったのか」といった批判の声も上がっています。これまで、フォトエッセイの出版や新たな仕事が決まるたびにニュースで取り上げられ、批判の的となってきた渡邊さん。地上波復帰も大きな注目を集めることが予想され、更なる反発を招く可能性も否定できません。
芸能記者A氏は、「地上波復帰は大きな挑戦となるでしょう。番組の内容はもちろん、アンチへの対応も注目されるでしょう」と語っています。
渡邊さんへの誹謗中傷は決して許されるものではありません。彼女が安心して活動を続けられるよう、温かい応援が必要です。