遠野なぎこさん死去、親友・倉田真由美さんが追悼コメント「生涯の友」の絆と「後悔」を明かす

女優の遠野なぎこさんが45歳で死去したことが公表され、日本中に悲しみが広がっています。生前、遠野さんが「心の底から大好きなお友達」「生涯の友」と語り、共に食事を重ねるなど親交を深めていた漫画家の倉田真由美さんが、この度TBSの取材に応じ、追悼のコメントを寄せました。この突然の訃報に際し、倉田氏が明かした胸の内と、遠野さんとの温かい思い出の数々が、多くの人々の心を打っています。

倉田真由美氏が明かす「第一報」の衝撃と猫への愛情

倉田真由美さんは、遠野なぎこさんの「ご遺体が見つかった」という第一報を聞いた際の心境を、「もうかなり覚悟をしていたので。今回ね、『はっきりしてしまった』っていうことで…本当にそれは、辛いことだけれども、『その時』の衝撃の方がやっぱ大きかったですね」と告白しました。さらに、遠野さんが「猫ちゃんが、そのまま見つかりましたよね。彼女、本当に猫を愛してたから。だから…彼女が『自分の意思でどっか行っちゃう』ってことは『絶対に無い』から。猫を放置して。だからもう遺体は『彼女なんだろうな』って…」と、深い悲しみと故人への理解を語りました。遠野さんの猫への並々ならぬ愛情が、倉田氏の推測を裏付けた形です。

逝去された女優・遠野なぎこさんの在りし日の姿。親友・倉田真由美さんが生前の絆と功績を偲ぶ。逝去された女優・遠野なぎこさんの在りし日の姿。親友・倉田真由美さんが生前の絆と功績を偲ぶ。

プロフェッショナルとしての遠野なぎこさん:仕事への情熱と表現力

倉田真由美さんは、遠野なぎこさんから言われて嬉しかったことの一つとして、彼女の仕事に対する並外れた情熱と才能を振り返りました。「コメンテーターとして、こう、彼女って、すごく『仕事熱心』だったから、自分の出た番組を録画したものを見返して、『この時こうだったな』みたいなことを、反省会するぐらい『すごい熱心』なんですよね」と語り、女優としてのプロ意識の高さに言及。正直な人柄でありながらも、表現の仕方には「工夫する」天才的なセンスがあり、「やっぱり女優ってすごいな」と常に感じていたといいます。遠野さんの真摯な仕事ぶりと類稀な表現力は、多くの共演者や視聴者からも高く評価されていました。

倉田真由美氏への「共感力の女王」という温かい言葉

遠野なぎこさんとの会話の中で、倉田真由美さんが特に心に残っているのは、「私はそういうこと出来ないんだよね」と話した際に遠野さんからかけられた言葉です。「いや、でも、くらたまさんは共感力の女王だから」と言われたこと。「なんか人に共感してもらうようなこと言わせたら、もう他にいないぐらいだよ」という賛辞は、倉田氏にとって非常に嬉しく、7、8年前の出来事ながら今も忘れられない、大切な思い出となっています。これは遠野さんが倉田氏の才能と個性を深く理解し、尊重していた証であり、二人の間に築かれた揺るぎない友情の深さを物語っています。

結びに

遠野なぎこさんの早すぎる死は、多くの人々に衝撃と深い悲しみをもたらしました。親友である倉田真由美氏の言葉からは、彼女の人間性、仕事への情熱、そして周囲への温かい眼差しが鮮明に伝わってきます。女優として、また一人の人間として、多くの魅力と才能に溢れていた遠野なぎこさん。彼女が残した功績と、愛する人々との絆は、これからも色褪せることなく記憶され続けるでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。


参照元:

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