松岡充さんが、LUNA SEAのRYUICHIさんとの忘れられない出会いをテレビ番組で明かし、大きな話題となっています。当時、大阪で活動していた駆け出しのミュージシャンだった松岡さんは、人気絶頂のビジュアル系バンドLUNA SEAのボーカルRYUICHIさんに呼び出され、横浜の自宅へと向かいました。一体どんな出来事が待ち受けていたのでしょうか?
怖いもの見たさでRYUICHI邸へ
当時のRYUICHIさんの印象について、松岡さんは「床につくほどの長い編み込みヘアで寡黙な、怖いイメージがあった」と語っています。そんなカリスマ的存在からの呼び出しに、若き日の松岡さんは緊張と不安でいっぱいだったそうです。当時の音楽業界では、先輩アーティストからの呼び出しは、厳しい指導や試練を意味することも少なくありませんでした。
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30分間の沈黙と謎の行動
意を決してRYUICHI邸を訪れた松岡さんを待っていたのは、予想をはるかに超える展開でした。RYUICHIさんは帰宅後、松岡さんの存在を完全に無視し、30分もの間沈黙を貫いたのです。「お腹すいた~」と言いながら分厚いレアのフィレステーキをひと口だけ食べて「もうお腹いっぱい」と呟くなど、不可解な行動に松岡さんは戸惑いを隠せなかったといいます。一体何が起こっているのか、呼び出された理由は何なのか、不安と疑問が渦巻く中、松岡さんはただひたすら待つしかありませんでした。音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は、当時のビジュアル系シーンにおける上下関係の厳しさや、カリスマ性を持つアーティスト特有の振る舞いについて言及しています。
デモテープと運命の言葉
沈黙を破り、RYUICHIさんがようやく口を開いたのは、30分後。「お前、音源持ってるの?」という問いかけに、松岡さんはSOPHIAの原型となるバンドのデモテープを渡しました。RYUICHIさんは普段デモテープを聴かないと言いつつも、松岡さんのテープだけは聴いてくれることになりました。そして、大音量で「Believe」という曲を聴き終えたRYUICHIさんは、松岡さんにテープを返し、「お前は目がいい。今すぐ東京来い!」と告げたのです。
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東京進出のきっかけ
「曲ではなく、目が良い?」と戸惑いながらも、RYUICHIさんの言葉に背中を押された松岡さんは、東京へと進出することを決意します。この運命的な出会いが、後のSOPHIAの成功へと繋がる大きな転機となったのです。当時を知る関係者によると、RYUICHIさんは松岡さんの音楽性だけでなく、その才能を見抜く力、そして何よりも未来を見据える「目」に可能性を感じたと言われています。
新たな伝説の幕開け
松岡さんとRYUICHIさんの出会いは、まさに運命のいたずらと言えるでしょう。このエピソードは、音楽業界の厳しさ、そして才能と出会いの大切さを改めて私たちに教えてくれます。SOPHIAとLUNA SEA、二つの伝説のバンドの物語は、これからも語り継がれていくことでしょう。