ガソリン携行缶、最近見かけなくなりましたよね?実は入手が難しくなってきているんです。セルフスタンドでの給油も禁止されているってご存知でしたか?今回は、ガソリン携行缶に関するルールや注意点、そして入手方法について分かりやすく解説します。
ガソリン携行缶の規制強化:なぜ?
昔は自由にガソリンを容器に入れて持ち運べましたが、今は規制が厳しくなっています。その背景には、ガソリンの危険性と、それを悪用した事件の発生があります。
2019年の京都アニメーション放火殺人事件、2024年の札幌繁華街火災など、ガソリン携行缶が関わった痛ましい事件を記憶されている方も多いでしょう。これらの事件を契機に、ガソリンの販売規制はさらに強化されました。
ガソリンの危険性
ガソリンは-40℃でも気化するほど揮発性が高く、常温でも蒸気を発生させます。小さな火花でも引火爆発の危険があり、携行缶から離れた場所のライターの火や静電気でも、爆発的な燃焼を引き起こす可能性があります。
ガソリンスタンドで給油中の車
厳格化されたガソリン販売ルール
2020年2月施行の改正消防法により、ガソリンを容器に詰め替える際は、以下の手続きが義務付けられています。
- 本人確認:運転免許証、マイナンバーカードなど
- 使用目的の確認
- 販売記録の作成
さらに、使用できる携行缶にも制限があります。
- 金属製:22リットル以下で「試験確認済証」シール付き
- 樹脂製:10リットル以下で規準適合品
灯油用ポリ容器の使用は禁止されています。
セルフスタンドでの携行缶給油は禁止!
セルフスタンドでは、安全基準を満たした携行缶であっても、自身で給油することは禁止されています。必ず従業員に依頼してください。
ガソリン携行缶の入手方法
規制強化により、携行缶への詰め替え販売を取り扱うガソリンスタンドは減少しています。購入を希望する場合は、事前に店舗に問い合わせるのが確実です。
携行缶の保管と廃棄
ガソリン携行缶は長期保管に向いていません。直射日光を避け、通気性の良い、火気のない場所で保管し、早めに使い切りましょう。
廃棄する場合は、ガソリンスタンドへの持ち込みや、産業廃棄物処理業者に依頼する方法があります。
ガソリン携行缶:専門家の意見
ガソリン安全管理士の山田一郎氏(仮名)は、「ガソリンは非常に危険な物質です。携行缶の使用は必要最小限にとどめ、ルールを厳守することが重要です。安易な取り扱いは、自身だけでなく周囲の人々にも危険を及ぼす可能性があります。」と警鐘を鳴らしています。
ガソリン携行缶
まとめ:安全第一でガソリン携行缶を利用しよう
ガソリン携行缶の利用は、年々厳しくなっています。安全のためにも、最新のルールを理解し、正しく利用することが大切です。
農作業や発電機など、携行缶が必要な場合は、販売店に相談し、適切な携行缶を選び、安全に保管・使用しましょう。