私たちの周りには、普段何気なく見ているけれど、実はよく知らないものがたくさんあります。例えば、鳩が首を振って歩く理由、屋上のクレーンはどうやって運ばれたのか、ビルの入口にある定礎の役割とは? そんな身近な謎を解き明かす、話題の書籍『大人も知らない みのまわりの謎大全』の魅力に迫ります。
驚くことから始まる知の探求
『大人も知らない みのまわりの謎大全』は、宇宙人のマチオとシラベが地球の「当たり前」に驚き、解説を通して読者も新たな発見をするというユニークな構成です。まるで知的好奇心を刺激するグランドツアーに参加しているかのよう。哲学者アリストテレスも言っていたように、知の探究は「驚き」から始まるのです。
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本書は、子供にもわかりやすいように見開きの図解を多く用いています。 ビジュアルを通して、複雑な内容も理解しやすくなっています。 例えば、「屋上緑化」についても詳細な図解で解説されており、その仕組みや利点が視覚的に理解できます。
新しい視点で世界を見る
イギリス貴族の子弟が行ったグランドツアーのように、本書は読者に新しい視点を与えてくれます。著者のネルノダイスキ氏は、当初、街のものを誤解して怖がる人の話として構想していましたが、より効果的に「ふしぎ」を伝えるため、宇宙人という設定を採用したそうです。
料理研究家の佐藤香織さんは、「この本を読んだ後、散歩中の景色が全く違って見えました。まるで宝探しをしているようで、毎日が楽しくなりました」と語っています。
隠されたメッセージとユーモア
解説者の名前にも注目です。「何かが存在した痕跡」の解説者、青瀬山原平は、芸術家の赤瀬川原平氏を彷彿とさせます。これは、著者が路上観察の面白さを伝えたいという想いが込められています。
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赤瀬川氏が提唱した「トマソン」のように、本書は身の回りのものに新たな意味を与え、世界の見方を変えるきっかけを与えてくれます。 日常の中に隠された面白さを発見し、新たな視点で世界を眺めてみませんか?
身近な謎を解き明かす旅へ
『大人も知らない みのまわりの謎大全』は、子供から大人まで楽しめる知的好奇心を刺激する一冊です。 身近な謎を解き明かす旅に出発し、驚きの発見を体験してみましょう。