1:ななしさん ん 2019/11/21(木) 22:41:18.43
産経ニュース 2019.11.21 20:38
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は21日、韓国政府が25、26日に南部の釜山で開く韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を招待する親書を送ってきたが、出席を断ったと明らかにした。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は行き詰まった南北対話の突破口にと金氏の訪韓に望みを託してきたが、実現せず、「文在寅外交」の八方ふさがりの状況が鮮明になった。
朝鮮中央通信は21日、文氏が5日に金氏が特別会議に出席するよう「懇切に招請する親書を丁重に送ってきた」と報じた。「誠意はありがたい」としつつも、金氏が「釜山に赴くべき正当な理由を見いだし得なかったことを理解してくれるよう望む」と表明した。
理由について、韓国が南北間の問題を「民族の共助でなく、外部勢力に依存して解決しようとする姿勢」を挙げ、昨年4月や昨年9月の南北首脳会談で交わした「約束が一つも実現しない中、形式ばかりの首脳対面は、むしろ行わない方がよいというのがわれわれの立場だ」と説明した。
南北は金氏の訪韓や、条件が整い次第、中断した経済協力事業の開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光の再開で合意。だが、文政権は国際社会の対北制裁を理由に実行に移さず、北朝鮮は「米国の顔色をうかがうものだ」として厳しく批判し、今年に入って南北対話は事実上、中断状態だった。
特別会議は、韓国とASEANの公式交流樹立30年を記念したものだ。ASEANには、北朝鮮と良好な外交関係を保つ国が少なくなく、インドネシアのジョコ大統領からの金氏招待の提案もあり、文政権は金氏の会議出席に備え、準備を進めてきた。韓国大統領府によると、親書には「朝鮮半島の平和定着に向けた南北の努力を国際社会の支持で広めるのに役立つ」と記された。北朝鮮とASEANとの関係を南北関係打開のテコに利用しようとする文氏の思惑が浮かぶ。
朝鮮中央通信によると、韓国は親書の送付後も金氏の訪韓が無理なら特使の派遣を重ねて要請。同通信は「北南関係を解くきっかけにしようとする文大統領の悩みを十分理解する」としつつ、特別会議について「われわれと大して縁のない複雑な国際会議」と冷ややかな見方を示した。
金氏の不参加について、大統領府報道官は「非常に残念だ」としながらも「南北首脳が頻繁に会い、国際社会の理解を得る努力をする必要があるとの立場に変わりはない」と説明した。
https://www.sankei.com/world/news/191121/wor1911210027-n1.html
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