NHK「日曜討論」キャスターの牛田茉友(まゆ・39)アナが今夏の参院選に立候補――その自分ファーストぶりに同局は怒り心頭で……。
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前代未聞のあり得ない行為
4月17日の夜。この日発売の「週刊文春」は同じくNHKの畠山衣美アナの不倫記事を掲載していた。
NHKアナウンス室関係者が振り返る。
「畠山がリポーターを務めていた『ニュース7』の出演者差し替えなど一連の対応が一段落してやれやれと思っていた矢先に、牛田についての取材が入ったんです。実はこちらの対応の方が大わらわでした」
それは同局の公式サイトからもうかがえる。アナウンサー紹介コーナーで畠山アナのプロフィールは残っているものの、牛田アナの名前は即刻削除された。「日曜討論」公式サイトからも彼女の名は消えている。
NHKが“牛田”の痕跡抹消に腐心するのは、ひとえに“不偏不党”の看板を汚されたからに他ならない。政治番組である「日曜討論」キャスターが特定の党から出馬するなぞ、“皆さまの受信料で成り立っている公共放送”では前代未聞で言語道断のあり得ない行為だったのである。
「それもよりによって、いまイケイケの国民民主党の公認だなんて……。むろん放送内で国民民主に偏ったかじ取りはしていませんが、与党自民党からも野党第1党の立憲民主党からもクレームが寄せられかねません」
「日曜討論」出演を懇願
牛田アナは、大阪大学を卒業後、2009年にNHK入局。山口、京都放送局を経て、東京アナウンス室に異動し、17年7月から19年3月まで「日曜討論」のキャスターを務めた。
「その後、大阪放送局に移りましたが、そこで“もう一度『日曜討論』をやらせて”と幾度も強く訴えていました。この番組を担当するには、さまざまな政治問題を勉強する必要がある。横柄な政治家でも丁寧に応対しないといけないし、発言も細心の注意が不可欠。神経をすり減らすわりに視聴率は低いので、誰もやりたがらないのですが……」
牛田アナは23年にめでたく東京に復帰し、昨年4月から念願の「日曜討論」に返り咲いた。