「あいとぅいまてーん」のネタでブレイクした芸人のですよ。さん。芸人になる前はサッカー選手を夢見て、単身ボリビアに渡った経験があります。高校までサッカー未経験。それでも好きなことに向き合い続けた知られざる過去に迫ります。(全2回中の1回)
■「本気だったの?」相方に裏切られて…
──「あいとぅいまてーん」のネタでおなじみのですよ。さんですが、ずいぶんと変わった芸名ですよね。由来はなんなのでしょうか?
ですよ。さん:20代のころに吉本興業のお笑い養成所・NSCに通っていたのですが、そのときにクラスで「~ですよ」って言う口癖が流行って、その言い方がいちばんうまいと言われていたのが僕なんです。芸名登録するときに本当は本名でするつもりだったのですが、友達に「お前は『ですよ』だろ」って言われて。でも、そのままだとなんか締まらない感じがして、それで「。」をつけて「ですよ。」になりました。
そのころはネットが今ほど主流じゃなかったので気づかなかったのですが、今思えば「ですよ」はあらゆる文章の語尾に使われているので、検索したときに引っかかりづらいんですよね(笑)。ただ、当時はそんなこと思いもしませんでした。
── NSCに入ったということですが、昔から芸人になりたかったのですか?
ですよ。さん:高校時代から芸人になるつもりでしたが、コンビを組む予定だった友人に「本気だったの?」と裏切られてしまい(笑)。卒業後の進路を悩んでいたところ、夢ばかり追いかけようとしている僕に「男は家族のために嫌な仕事でも60歳まで働かないといけない」と友人が言ってきて。現実的な言葉だと思いますが、その言葉を聞いたときに
「僕にはそれができない」と思ってしまったんです。「自分が好きなことを仕事にしたい」と思い、昔から大好きだったサッカーを極めようと、高校卒業後はボリビアにサッカー留学することを決めました。
── 芸人だけでなく、サッカー選手も夢だったのですか?
ですよ。さん:お笑いはもちろん大好きですよ。でもそれと同じくらいサッカーも好きだったんです。小学生のころに流行っていた『キャプテン翼』の影響ですね。ただ、実際に始めたのは高校に入ってから。ずっとやりたかったのですが、僕は結構、自分の意見を主張できない人間で。クラスのリーダーに誘われて、小学校は野球、中学時代はバスケをやることになりました。バスケ部に誘った張本人は3日で辞めてしまったのに、僕は3年間続けたんですよ(笑)。だから、高校に入学したときは「今度こそサッカーを」という強い気持ちで挑みました。