「あいとぅいまてーん」のネタでブレイクした芸人・ですよ。さんはブレイク後に低迷期を迎え、周囲からも心ない言葉を投げかけられた時期があったそう。それでも、ある言葉を支えに「辞めちゃいけない」と踏みとどまれたことで、今があります。(全2回中の2回)
■「こんなことしても食べていけないでしょ?」
── ですよ。さんといえば、謝罪文句「あいとぅいまてーん」のネタの印象が強いです。これらのネタはどうやって生まれたのですか?
ですよ。さん:僕は吉本興業のお笑い養成所・NSCの出身です。ありがたいことに卒業後、オーディションにすぐに合格して、吉本のお笑いライブに出られることになったんです。NSC時代はどっかんどっかんウケていたので、お笑いライブでもそうなるだろうと自信満々に挑戦したのですが、そこで大スベリしてしまい…。会場がシーンとなってしまったとき、とっさに出たのが「あいとぅいまてーん」という謝罪の言葉でした。そしたらそれがめちゃくちゃウケて、そこからずっとやっています。
── ほかのネタはあまりやらないですよね?このネタにこだわっているのには理由があるのでしょうか?
ですよさん。:NSCを2002年に卒業し、2006年に出演したバラエティ番組『エンタの神様』でブレイクしたのですが、その後は僕の出演シーンの視聴率がふるわなかったようで。2007年の3月で僕の出演が終わってしまいました。ちょうど仕事が少なくなったころ、友達の結婚式の二次会で余興を頼まれたんです。余興でネタを「あいとぅいまてーん」でやったのですが、これがテレビではウケたのにここではあまりウケなくて…。その後にみんなで飲んでいたのですが、初対面の参加者のひとりに「あれのなにがおもしろいの?」「こんなことしてもご飯食べていけないでしょ?」と言われたんです。それだけでもショックだったのに、それを聞いて周りの人たちもクスクス笑い始めて…。