トランプ米政権に課された関税を回避するため、中国の輸出業者が第三国経由で商品を出荷し、原産国を隠すのに躍起になっている。
【画像】中国がトランプ関税を回避するためにアジアの第三国で「原産国洗浄」をやっている
いま中国のSNSで目につくのが、「原産国洗浄」の広告だ。一方、近隣諸国はそうした中国による「原産国ウォッシング」の中継点として利用されることに警戒感を強めている。
マレーシアで「変身」させよう!
「あの関税率は高すぎます」と話すのは、中国南部の広東省中山市に拠点を置く輸出業者バイタイ・ライティングで営業を担当するサラ・オウだ。
それでも「いったん近隣の国々に商品を販売し、そこから米国に売れば、関税は下がるでしょう」と彼女は続ける。
米国の貿易法では、その国の原産品と認定するには、商品がその国で加工・製造されるなど「実質的な変更」が加えられる必要がある。
だが中国のSNS上の広告では、輸出業者がマレーシアなどの国へ商品を出荷し、そこで新たな原産国証明書が発行され、米国へ送られるよう手助けすると謳っている。
William Langley, Rafe Uddin and Song Jung-a in Seoul