米軍が在日米軍基地で陸・海・空軍の先端戦力を大挙動員した「エレファントウォーク」訓練で抑止力を誇示した。
【写真】2023年に韓国烏山空軍基地で実施された「エレファントウォーク」
米インド太平洋軍司令部は6日、公式ホームページでて空軍第18飛行団が沖縄嘉手納空軍基地で大規模なエレファントウォーク訓練を実施したと明らかにした。
エレファントウォークとは多数の戦闘機が最大武装をし、滑走路で密集隊形で離陸直前段階まで地上を滑走する訓練。全面戦争や有事に備えて戦闘機・爆撃機が迅速に離陸するための演習だ。軍用機があたかもゾウの群れのように一斉に動く姿に由来する。
今回の訓練にはステルス機能を備えたF-35A戦闘機24機のほか、F-15E戦闘機(8機)、探索・救助用ヘリコプターHH-60ジョリーグリーンII(6機)、無人攻撃機MQ-9(2機)、MC-130JコマンドII(6機)、RC-135リベットジョイント偵察機(1機)、E-3Gセントリー早期警戒管制機(1機)などが嘉手納基地の滑走路に並んだ。
特にこの日の訓練には空軍所属機のほか、米海軍所属の電子戦攻撃機EDA-18グラウラー(2機)、対潜哨戒機P-8ポセイドン(1機)、米陸軍所属のMIM-103パトリオット地対空ミサイルシステム2基も動員された。
今回の訓練は中国と北朝鮮の軍事力増強に対応して米軍の圧倒的な航空戦力を誇示し、インド太平洋地域での抑止力を強化しようという意図と解釈される。
第18飛行団は報道資料で「訓練に参加した多様な武器体系だけでも強力な戦闘能力を立証する」とし「これはこの地域内のいかなる敵対行為も抑止できる戦力」と強調した。
第18飛行団司令官のニコラス・エバンズ准将は「同盟国、友好国と共に嘉手納はこの地域のどこにでも空軍力を投射することで開かれたインド太平洋の自由を守る準備ができている」と明らかにした。