「リベラルの女は嫌だ」「トランプ派の彼氏とか最悪」分断が進み過ぎたアメリカ、Z世代は「恋愛」も不可能に?


政治的相性はもはや交際相手への「絶対条件」に?──政治的な立場が異なる相手との「デートを断る」若者だらけ、アメリカの行く末は?

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若年層の女性はリベラルに、男性は保守寄りに傾く傾向が強まる中、異なる政治的立場の相手と交際するケースは減少している。ミレニアル世代を含む上の世代は、政治的な違いを乗り越える姿勢を見せる一方で、Z世代は「交際の条件」として政治的相性をより重視しているようだ。

交際は長期的にはコミュニティとの結びつきや投票行動にも影響を及ぼす。そのため、デート行動に見られる分断は社会全体の分裂を深める可能性がある。

若者が政治的立場の違いを理由に交際を避ける傾向が強まれば、エコーチェンバーがより強化され、多様な意見を受け入れる機会が失われる、政治的妥協が難しくなる、といった事態を招きかねない。

社会学者や政治学者は、個人のアイデンティティが党派性と強く結びつくことで、異なる政治観を持つ家庭や地域社会において信頼が損なわれると警鐘を鳴らす。

今後10年で最大の有権者層となると予想されるZ世代が、政治的な違いを理由に交際や人間関係の構築を拒否するならば、アメリカの政治的な一体感はさらに脅かされるかもしれない。

注目すべきデータ

大多数は政治的に異なる相手との交際を否定してはいないが、Z世代の方が政治的寛容性に欠ける傾向が読み取れる。

この傾向はより大きな文化的変化とも一致している。ニューヨーク・タイムズとシエナ大学が2024年10月に行った世論調査では、Z世代の男女間に51ポイントもの政治的な支持差が見られた。

18〜29歳の女性はカマラ・ハリス前副大統領を38ポイント差で支持する一方、同年代の男性は13ポイント差でドナルド・トランプ氏を支持。この性別による開きは、他の世代には見られないものだ。



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