パウエル氏は「愚か者」 トランプ氏が罵倒 利下げ見送りに不満


 トランプ氏はSNSで「『遅過ぎる』パウエルは、見当もつかない愚か者だ。原油やエネルギー価格が下がり、ほとんど全てのコストが下がっている」と投稿。「事実上インフレは起きておらず、米国に関税が流れ込んできている。『遅過ぎ』の正反対の状況だ」と持論を訴えた。

 FRBは6、7日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、3会合連続で政策金利の据え置きを決定。会合後の記者会見で、パウエル氏は、トランプ政権の関税引き上げで、今後インフレ率と失業率の両方が悪化する事態に懸念を示していた。

 3月の米インフレ率は2・4%で、FRBの目標(2・0%)をやや上回る水準。原油価格が下がっているのは、4月にトランプ政権が発表した「相互関税」で世界経済が悪化し、エネルギー需要が減るとの見方が主因とみられている。【ワシントン大久保渉】



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