[ロンドン 30日 ロイター] – 英パンクデュオ「ボブ・ヴァィラン」が、同国で週末に開かれた世界最大規模の野外音楽祭「グラストンベリー・フェスティバル」での公演で、パレスチナ地区ガザの攻撃を続けるイスラエル軍について「死を」と繰り返し唱え、観客にコールさせたことを巡り波紋が広がっている。
スターマー首相は、ライブ配信を続けた英公共放送BBCの決定を非難。BBCは「ボブ・ヴァィランが示した反ユダヤ主義的な感情は全く容認できないもので、われわれの放送で取り上げられるべきではない。パフォーマンス中に配信を中止すべきだった」とする声明を発表した。
英警察は30日、ボブ・ヴァィランおよび、ラップバンド「ニーキャップ」による同フェスティバルのパフォーマンスを巡り、刑事捜査を開始したと発表した。
ボブ・ヴァィランのリードボーカルはインスタグラムへの投稿で「言うべきことを言った」とした上で、「賛同と憎悪の両方のメッセージが殺到している」と明らかにした。さらに「子どもたちに、自分たちが望む変化や必要とする変化について声を上げるよう教えることこそが、この世界をより良い場所にする唯一の方法だ」と述べた。