24時間営業の無人式ジムで利用客の現金や衣類を盗んだとして、京都府警は8日、いずれも京都市内に住む18歳の職業不詳の男2人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。府警は、2人が「ジム活」と称し、京都、奈良、東京の3都府県で無人営業のジムを狙って窃盗を繰り返したとみている。
スポーツジム運営会社「RIZAP(ライザップ)」(東京都)によると、被害店舗には同社が運営する低価格ジム「チョコザップ」も含まれているという。
発表では、2人は私立高3年だった昨年10月26日~今年1月18日、3都府県のジム13店舗で22回にわたり、荷物棚などから利用客の現金約31万円のほか、衣類など約80点(62万円相当)を盗んだ疑い。いずれも容疑を認め、「遊ぶ金がほしかった」「大麻を買うためだった」と供述しているという。
府警によると、2人は偽名で会員登録し、付与された2次元コードを使い回すなどして各地の店舗に侵入。荷物棚には扉や鍵は付いていなかったという。
また、チョコザップで利用客のかばんを置き引きしたとして、大阪府警は7日、府内の無職男(18)を窃盗容疑で逮捕した。府内の系列店では1月以降、同様の被害が約70件発生。男は「金に困って盗んだ。他にも約30件やった」と供述しているといい、府警は関連を慎重に調べる。
発表では、男は4月15日夕、大阪市中央区のチョコザップの店舗で棚から現金6万7000円やスマホが入った会社員女性のかばんを盗んだ疑い。「ジムは金持ちのサラリーマンが多いと思い、目を付けた」とも述べているという。