池袋から7駅、住みたい街ランキング常連じゃないほうの「東武練馬」。メインの駅前はなぜか板橋区とややこしいが、住みやすさ抜群の街だったーー。
住みたい街ランキングでわりと上位に食い込む練馬(西武有楽町線)。しかし、そこから4キロほど北上したエリアに東武練馬駅という「じゃないほうの練馬」がある。この街を取材した翌日、太ももが筋肉痛になった。こんなことは初めてだ。スマホの歩数計で確認すると、1万歩程度しか歩いていない。それなのに筋肉痛……。
この連載では、一般的な「住みたい街ランキング」には登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。定番の「住みたい街」にはない「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。
■ちょっとややこしい東武練馬
今回は池袋から東武線で7駅目の東武練馬駅の付近を散策した。
この駅は、練馬区と板橋区のちょうど境目にある。北口は板橋区徳丸で、南口は練馬区北町だ。南口が北町というのがちょっとややこしい。
さらに、東武鉄道の公式サイトでは、駅の住所が東京都板橋区徳丸2-2-14となっている。つまり、東武練馬を名乗っておきながら住所は板橋なのだ。重ね重ねややこしい。
そういえば、東武鉄道の池袋駅は、池袋の西側にある……。
【画像12枚】都民的にも有名ではない「東武練馬」。家賃が安く、アクセスもいい、住むとちょっといい街だ
それにしてもこの駅、メインの改札は北口なのか、それとも南口なのか、東武練馬の駅舎を見つめながら、およそどうでもいいことを考えた。
住所が板橋区設定なのだから、北口側がメインと考えるのがスジのような気もする。たしかに北口には大きなイオン(板橋区徳丸2-6-1)があるし、その少し先には東武練馬中央病院(板橋区徳丸3-19-1)の姿も見える。
ただ、練馬側の地元住民は「あっち(板橋側)は、昔は畑ばっかりで、なーんにもなくてさ。背伸びすりゃ高島平まで見えたもんだ。ところがこっちは旧川越街道は走ってるし、元気な商店街はあるしで、断然にぎわってたんだ」と、鼻息が荒い。