永井豪先生の天才ぶりがすごかった
先日、マグミクス編集部では、1974年より「月刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載開始された、永井豪先生のマンガ『けっこう仮面』の最終回について記事化したところ、作品への思い出を語るコメントであふれました。
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当時、「月刊少年ジャンプ」では、『硬派銀次郎』(作:本宮ひろ志)や『どぐされ球団』(作:竜崎遼児)、『白い戦士ヤマト』(作:高橋よしひろ)などが連載されており、『けっこう仮面』は他作品と比べてかなり異質な存在でした。
当時を振り返る読者からは、主人公の技「おっぴろげジャンプ」をはじめとする過激な表現が今では教育的な面で問題になるであろうことや、当時の少年誌で堂々と連載されていたことへの驚きが多く見受けられます。ただ、そういった過激な描写だけではなく、最後は熱い展開を迎えた秀逸なストーリーも記憶に残っている理由のひとつでしょう。
また、敵キャラは他作品のキャラクターをパロディ化したものがほとんどです。そして、けっこう仮面に敗北したときのラストに「〇〇先生ごめんなさい」とひと言添えられる、お約束の流れも印象的でした。
そもそも『けっこう仮面』は、川内康範先生の『月光仮面』のパロディ作品です。永井豪先生は、マンガでパロディ化する際に、川内康範先生のもとへ赴き原稿を見せに行ったことがあります。その際、川内康範先生が快諾してくれたことで数十年もの間、愛され続ける作品が誕生しました。
現在、『けっこう仮面』が地上波放送される可能性は限りなく低いでしょう。しかし、一部の動画配信サービスでは実写版『けっこう仮面』が配信されています。当時の思い出に浸りたい人は、実写版を観返してみてはいかがでしょうか?
マグミクス編集部